中国福建省の永春鉱山蛍石
A
ここの産地では2017年の新産。
タンザナイトカラーの蛍石が有名ですが、インディゴブルーの蛍石もきれいです。
ジオラマを作り易そうな標本。
分厚い母岩を切り取った感じ。
縁に小さな水晶がたくさん並んでいます。
蛍石は立方体結晶が多いです。
ミラーボールのようにキラキラするのは微細な水晶の結晶のせい。
煙水晶色なので標本全体がシックな色合いです。
スマホ顕微鏡でみると水晶はこんな感じです。
B
タンザナイトカラー蛍石。
これも細かい水晶があります。
スマホ顕微鏡写真
C
倒木みたいな標本です。
新産のものは蛍石の結晶がまるっこい形です。
これも霜が付いた倒木の表面みたいな部分をスマホ顕微鏡で見ると、キラキラは微細な水晶の結晶であることがわかります。
久しぶりにカフェからナミビア産蛍石を持ってきました。
コロンとした標本。
1う1つの結晶は結構大き目ですが、突出してないので、目立たなかったのかもしれません。
売れ残っていた割にはきれいです。
結晶の透明度も高いので結晶を透かして奥がのぞける感じ。
クラックに虹もでます。
緑色に見えるのですが、光の角度をかえてよく観察すると縁が青紫色をしています。
そのため、見る角度によってニュアンスが変わる不思議な感じがあります。
ブラックライトで鮮やかな青色に蛍光します。
しかし、部分的に蛍光が強いところと弱いところがあり、これもまた不思議な印影。
角が丸い立方体をした結晶の内部に45度ずれた立方体があって、ブラックライトを当てるとゾーニングがわかります。
ここの産地
Okoruso Mine,
Ojiwarongo,
Ojiwarongo District,
Namibia.
小さな結晶はエッジがきっちりした立方体をしていますが大きく成長した結晶は、だんだん面取りしたような形になっていきます。
中国福建省永春の蛍石は丸っこいですが、この面取りが進んだ感じの形なので、いろいろ見比べると
一見形が違う蛍石でも、形につながりがあることがわかります。
ドイツ黒い森の蛍石。
Oberkirch-Hesselbach,
Schwarzwald
黒い森とは産地のシュヴァルツヴァルト(Schwarzwald)の和訳です。
先週届いた少し大き目のもの。
A
淡い水色。
氷河の氷といった風情です。
劈開が素直そうで、かなりきれいなクラックが真っすぐにいくつか入っているので、八面体割りをしてみたら楽しそうです。
この色の八面体、かなりきれいだと思います。
B
濃い青がきれいです。
蛍光も鮮やか。
C
D
これも劈開割りするとよさそうです。
少しづつ到着した標本をきらら舎にアップします。
カフェには新着がいろいろあります。
今回アップ分は、先週到着した分です。
先週の土曜日にカフェで販売して残った分です。
Yongchun蛍石A
KentStudioのミニ標本棚に合わせた小さなサイズの標本を仕入れています。
これはその一つ。
濃い藍色の蛍石です。
カラーチェンジします。
きらら舎へはまず1つ。
店頭分在庫はあります。
Yongchun蛍石B
タンザナイトカラーの蛍石としては色は薄いのですが
透明度がとても高くって、角度によってはさらに色が薄く
角度を変えるとこんな色が付きます。
この新産蛍石特有のまるっこい結晶の形をしています。
一面に結晶がついています。
Yongchun蛍石C
露出している部分は新産のタンザナイトカラーの丸っこい結晶なのですが
石英の衣を纏った立方体の結晶があります。
蛍光します
Yongchun蛍石D
これは同じ鉱山のインディゴブルーと呼ばれている標本です。
また、今回はアップしないのですが、キャビネットサイズの蛍石、店頭販売しているものです。
ビンガム産と似ているので比較してみましょう。
左がビンガム。右が今回の中国福建省の永春鉱山のもの。
母岩もちょっと似てる。
ビンガム。
白い沸石を伴っています。
福建省
ビンガム
ビンガム
福建省
ビンガム
この標本では随伴の沸石があるからわかるかと思いますが。実によく似ています。
イリノイ州産の蛍石についてはいろいろなところに書いてきましたが、
たくさんあったイリノイ州の蛍石鉱山がすべて閉山してからかなりの月日が経過しました。
閉山後、他の鉱山閉山に比べると長い間、八面体蛍石は市場にその姿をみることができました。
しかし、だんだん価格は高騰し、色のバラエティーも少なくなり、
かつての色のものがオールドコレクションカラーと呼ばれるようになりました。
もう、イリノイ州産の八面体はなかなか見られないかなと思い始めた時期に、残っていた劈開片やナゲットを売りに出す業者が出始め、閉山された鉱山の入り口付近で採取も行われたようで、色こそやや残念なバリエーションでしたが、それでも比較的安価に八面体蛍石を入手できるようになりました。
しかし、そろそろその在庫も尽きてきたようです。
八面体蛍石はできるだけ角が欠けていないものを選んで販売していましたが、へなちょこばかりが残りました。
今回は、あまりきれいではないもの、角も欠けているものなど27個を薬壜に入れて2つセットしました。
サイズは大きなものも結構あります。
色もきれいなものもまあまああります。
しかし、へなちょこです。
LED電球下
自然光下
LED電球下
自然光下