天氣後報 II

海月倶楽部

2017.04.12 Wednesday 13:29
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    地味にポリプを飼っていました。

    理科室カフェを始めて、まずはゾウリムシやボルボックスの観察会を開催してみましたが

    微生物はあまり人気がないようでした。

    小さなモニタに表示できる顕微鏡をカフェに置いておいて、朝からご来店の方にも見せていましたが、

    「うへええええ」という感想ばかり。

     

    それならば!!!とミズクラゲのポリプをストロビレーションさせてみることにしたのが我が家のクラゲ増殖のきっかけでした。

     

    ミズクラゲはまた秋になって涼しくなった頃にストロビレーションさせて観察会(配布会)を開催予定です。

     

     

    ポリプからクラゲがでるきっかけトリガーといいます。

    ミズクラゲのポリプからクラゲ(エフィラ)を出すトリガーは研究されていてかなり人為的に起すことができるのですが、

    この日に合わせてというのは素人には無理。きちんと設備を持った専門家の方に委託します。

    それでも1〜2日は、ずれることがあるので、観察会ではストロビラごとお分けしています。

    (もちろん。持って帰りたくない方は見るだけでも参加できます)

     

    ミズクラゲの他には現在、エダアシクラゲ、エイレネクラゲ、サカサクラゲ、タコクラゲがいます。

    ミズクラゲ以外は水温が上がったほうがクラゲが出やすいようです。

    エイレネクラゲはわざと保温してみたりしてもなかなかクラゲ、でません。

    サカサクラゲは今年のお正月からずっとクラゲが出続けています。保温しているので温度のトリガーではないようです。

    エダアシクラゲは100匹ほどクラゲを出したところでストップしました。

    タコクラゲはサカサクラゲほど丈夫ではないので、もう少し様子見。

     

    ・・・・・ということで、先日ツイッターでお知らせしてから何人かの方に引き取っていただきました。

    ただ、以前に何かしら飼育経験がある方ではないと難しいことがわかりましたので、今回、正式に販売セットを作りました。

     

     

    ポリプとエフィラを同時に飼育できます。

    上手に育てればポリプはどんどん増殖し、エフィラも出ます。

    クラゲ自体は長生きするタイプなので大きくなってきたら水槽を用意する必要があります。

    何年か生きます。

    エフィラは最初は毎日世話をしてください。

    水槽に移したら週に2回ほどの給餌と光をあてることでサイズを抑えて飼育できます。

     

    うちのサカサクラゲは褐虫藻が少ない青いタイプです。光もカーテン越しのゆるい光で十分です。

    強い光だと飼育容器が小さいのですぐに水温が上がってしまいますので注意してください。

     

     

    サカサクラゲ飼育セット ¥2000 

    (店頭引渡しのみ 2日前の午後9時までにお申込みください。

    飼育容器と生体のみであれば前日でも間に合います。その場合は¥1200となります)

     

    エフィラ 2個体 

    ポリプ  2個体(時期によってはエフィラ付き)

    飼育容器 各1つ 計2つ

    飼育水 500ml

    海水の素 500ml分

    ブラインシュリンプ 翌日分

    ブラインシュリンプエッグ

    ブラインシュリンプエッグ孵化容器

    大きなスポイト(クラゲやポリプの移動用)

    小さなスポイト(給餌用)

     

     

     

    飼育温度 20〜27度(30度くらいでも短時間ならば大丈夫です)

    海水濃度 2.2〜2.4%(3%では濃いので注意してください)

    (量が少ないので比重ではなく濃度で記載しました。濃度は海水の素と水から計算するか塩分濃度計で計ってください。ただし比重ではないと下のほうが濃い場合があるので、必ず、作ってから一晩おいたものを再度振って使ってください。

    残り1cmくらいは捨ててください)

     

    飼育方法

    ポリプ

    サカサクラゲのポリプは再固着ができません・・・・・というか、もとから固着できていないものもあります。

    ポリプはプラヌロイドというものを作り放出します。プラヌロイドはどこかに固着してポリプとなり増殖していきます。

    時々ポリプの先端が変形してクラゲになります。クラゲは拍動を始めて数日で遊離します。

    ポリプから遊離したら、エフィラ飼育ビンに移動してください。

     

    給餌は毎日〜週1くらいでOKです。給餌はエフィラと同じ方法です。

    給餌をしたら数時間後に換水してください。

    換水の方法は、

    (1)他の透明な容器に一旦ポリプと水を移します。

    (2)飼育容器をぬるま湯で洗います(温度変化がないように、です)

    (3)洗った飼育容器に新しい海水を注ぎ入れます。

    (4)一時避難容器の下に黒い紙を敷き、できるだけ明るい所で、まずポリプをスポイトで吸って飼育容器に戻します。

    (5)このあと、目を凝らしてプラヌロイドを探します。0.5〜1.0mmくらいの白いものです。

       ブラインシュリンプの殻より白く、ラグビーボールのような形になったり丸くなったりして泳いでいます。

       底を這っている場合もあります。

       みつけたらこれも吸い取って飼育容器に移動します。

     

    エフィラ

    当日、翌日は孵化したてのブラインシュリンプを付けていますのでそれをそのままスポイトで与えます。

     

    ブラインシュリンプ準備

    帰ったらすぐに、予備の海水をブラインシュリンプ孵化タッパに半分くらい入れて、ブラインシュリンプを珈琲のマドラーにすりきり1/4ほど入れて撹拌し、できるだけ温かいところに置きます。

    適温は28度です。

     

    孵化したブラインシュリンプの下処理

    できればワムシやブラインシュリンプを濾すネットを。代用品としてはコーヒーペーパーやセレックVフィルター、ティーバッグ用の袋などが使えますが、これでブラインシュリンプを濾します。光を当てて集まったところを一網打尽にして濃し、一度海水かミネラルウォーター(カルキ抜きした水)をかけて洗い、きれいな海水に戻します。

    これを少量、スポイトでとって与えます。

     

    換水

    サカサクラゲは粘液をたくさん出します。

    まず、スポイトで体についた粘液やブラインシュリンプを吹き飛ばします。

    吹き飛んだ食べ残しや粘液をスポイトで除去し、一旦別の容器に水とクラゲを移し、容器を洗ってきれいな海水を入れて、クラゲを戻します。

    給餌を別に容器でやるという方法もあります。

    クラゲが大きくなってきてスポイトで吸えなくなってきたら、小さなおたまやれんげなどで移動してください。

     

     

    ポリプはプラヌロイドを出して殖えます。

    ときどきクラゲを出します。

    他のクラゲより長生きで飼い易いです。

    さらにこれからの季節は保温しなくてもいいので、飼い易い季節です。

     

    サカサクラゲ/きらら舎

    サカサクラゲ/きらら舎サカ

    サカサクラゲ/きらら舎サカサクラゲ

    サカサクラゲ/きらら舎サカ

    サカサクラゲ/きらら舎サカ

    海月など(第弐標本室) | comments(0) | - | - |

    アルテミア倶楽部(ブラシュリ部)

    2017.03.21 Tuesday 14:03
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      自室のクラゲエリアにアルテミアの飼育壜があります。
      もともとアルテミアはクラゲエリアで飼育している海生生物の餌です。
      せっかく孵化させたブラインシュリンプを餌として与えるのは多少抵抗があるのですが
      まあ、冷凍のブラインシュリンプを使っても同じことなので毎日孵化させて給餌しています。

      しかし、餌となって消費されるのは仕方ないとしても、生きているものを捨てることに抵抗があります。

       

      小学生だった頃には(そして大人になってからも)シーモンキーという名前で販売されていたアルテミアの耐久卵を孵化させて飼育していたことがありました。
      あまり長く飼育できなかったのは海水をよくわかっていなかったためだと思います。
      5mmくらいでだいたい全滅してしまい、悲しい思いをしました。

       

      そんなこともあって捨てられないのです。

       

      海の生物にブラインシュリンプ(アルテミア)を餌として与える場合、孵化してすぐのものでなければなりません。
      ブラインシュリンプやワムシには海生生物に必須な栄養素DHAやEPAといった高度不飽和脂肪酸(HUFA:Highly Unsaturated Fatty Acid)が全くと言って良いほど含まれていません。

      本来(ある程度のサイズのある熱帯魚などならば)ワムシやブラインシュリンプを与える際には栄養強化をすればすみます。
      しかし、ブラインシュリンプは孵化仕立ては口がありませんので栄養強化ができないのです。

      かといって栄養強化するまで日にちが経過すると今度は孵化直後は豊富だったタンパク質が減少してしまう上にサイズが大きくなって今度はクラゲが大きくなったブラインシュリンプを食べることができません。

       

      そんなわけで、孵化直後を与えるのですが、数日経過したものは不要になってしまいます。そこで、エビ壜と名付けた飼育壜に投入します。

      ブラインシュリンプ(アルテミア)は容器の大きさに合わせて成長するのか、あまり大きくはなりませんが、数はどんどん殖えていきます。

       

      なので・・・・・

      シーモンキーを飼ってみたい方へどんどん譲って、飼育サポートをしようと思い立ちました。

       

      ただ、生き物なので輸送はやめておきます。

      カフェまで取りにきてくださる方限定でお分けします(無料です)。

      飼育には500ml〜1Lくらい入る硝子壜が適当です。
      お渡しする際には500mlのペットボトルに入れてお渡しします。
      当面の餌もお渡しします(無料です)。

       

      餌は1週間くらいの間に購入していただければ間に合います。

       

      で。

      アルテミアの飼育で一番面倒なのが海水を用意することだと思います。
      しかし、クラゲエフィラみたいに毎日換水する必要はありません。

       

      ブラインシュリンプ(アルテミア)は結構汚い水でもへっちゃらです。
      直射日光が当たらない場所に置いてできるだけ苔や藻が繁殖しないようにすれば
      1か月くらい水換え不要です。

       

      ・・・・・なので、海水を用意するのがめんどくさいという方は1か月に一度カフェに遊びにきてくだされば海水もさしあげます。

       

      海水を取りに来られる場合は、ご来店3日以上前にご連絡ください。
      ご自宅で飼育している容器の容量も合せてご連絡ください。

      ご予約の必要はありませんが、ご予約なしの場合は3時半〜4時半のご来店でお願いします。

       

      アルテミアはある程度、成長すると2匹がくっついて泳ぐようになります。
      しがみついているのがオスで、しがみつかれている先頭を泳いでいるのがメスです。
      成長したオスにはしがみつくための把握器とよばれるものがあります。

      メスのほうがオスにくらべて赤味があります。
      大きくなるとおなかに小さな黒っぽい卵を抱えているものも多く見られるようになると思います。
      これは卵嚢で、中にはたくさんの卵が入っています。

       

      つまり、それが孵化すればどんどん殖えます。

       

      しかし、1か月の間に数が減ってしまった。あるいは全滅してしまった場合は、その旨ご連絡いただければ海水だけでなくアルテミアも合せて差し上げます。

       

      よろしくお願いします。

       

      小さなアルテミアには頭の真ん中に小さな眼が一つだけあります。
      いわゆるノープリウス眼と呼ばれる単眼です。

       

      成長するとその両脇に複眼ができるのですが、これが円らで可愛いのです。

       

      それから、夏休みの宿題サポートもします!
      夏休みのどこかでいくつかのサイズのアルテミアを実体顕微鏡で観察する日を設けます。
      成長段階別に体の部位の説明なども行いますので、小学生の方は今から観察日記をつけてみてください。

       

       

      ※水換え(びん掃除)

      グラスや急須が売っているところで、 セレックVフィルター紅茶用 というものを買うと便利です。
      孵化直後の小さなブラインシュリンプではこの フィルターの目からすり抜けてしまう場合があるので、高いけれどワムシ濾しネットを使う必要があるのですが、配布するものであればこのフィルターで濾せます。
      飼育ビンの水をアルテミアごとざっとフィルターに入れて濾します。
      すぐに海水を水深3cmほど入れておいた容器(タッパか2Lペットボトルを10cmくらいの深さで切ったものなどでかまいません)にフィルターを浸けます。

      そうしたままビンを洗います。洗剤は使用しないでください。

      洗い終わったらよく水を切って、さきほどのフィルターを逆さまにして上から海水を注ぎます。
      フィルターに付いているアルテミアを落としてください。

      最後に一時避難させていた容器にアルテミアが流れてているかもしれないので、その水もビンに入れて完了です。

       

      ブラインシュリンプ/きらら舎

      ブラインシュリンプ/きらら舎

      ブラインシュリンプ/きらら舎

      ブラインシュリンプ/きらら舎

       

       

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      エダアシクラゲのクラゲ芽

      2017.03.20 Monday 16:06
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        クラゲ・・・・・といってもいろいろな種類があります。

        大きく分けると鉢虫綱 、ヒドロ虫綱、箱虫綱、十文字クラゲ綱の4種類。

        その中でわたしが飼えるものは「あまり大きくならない」「比較的飼い易い」もの。

         

        ミズクラゲは鉢虫綱・旗口クラゲ目。ユウレイクラゲがアカクラゲがこの仲間。

        海月観察会に合わせて発生させてお分けしているように、ポリプの飼育温度を下げたり飢餓状態にすることで人為的にストロビレーションを起させて、一度にたくさんのエフィラ幼生が発生します。

        逆に言えばポリプの飼育はまったく地味で、触手が伸びたり大きくなったり増殖することをひそかに楽しむ程度です。

        もちろん給餌の際に、エビを捕まえる様子はそこそこ面白いのですが、とくに大きな発見はありません。

         

         

        タコクラゲは鉢虫綱・根口クラゲ目。サカサクラゲもこの仲間。

        ポリプはあまり元気がないので、とにかく現状維持。

         

        エイレネクラゲはヒドロ虫綱・軟クラゲ目

        ヒドロ虫網というのはヒドロ根と呼ばれる細い根のようなものを伸ばして、そこからポリプが伸びます。
        今の季節はとくに変化もなく。

        苔が増えてきた飼育ビンを洗うタイミングを悩む程度。

         

        現在、我が家で元気なクラゲはサカサクラゲ。

        成体は週1の給餌・換水(水槽洗い)に留めてできるだけ長く、この水槽で飼育したいと思っています。

        もともと褐虫藻がない(少ない)タイプなので光合成で大きくなっていくこともありません。

         

        サカサクラゲはポリプの状態のものもいて、サカサクラゲのポリプはプラヌロイドとよばれるプラヌラのようなものを出して殖えます。ところが今年に入ってから、プラヌロイドを出すよりクラゲを出すものが多くなってきました。

        以前、写真と一緒に説明したので省略しますが、葉のないチューリップのような姿をしていて、チューリップ部分から触手を伸ばしています。この部分が何か変色してきたなあと思っているうちにクラゲの形になってきて、触手が消滅して、拍動を始め、そして遊離します。

         

         

        クラゲ/きらら舎

        どんどん殖えています。

        ポリプに給餌する際にはポリプびんの中で遊離しているエフィラを探して救出しなければなりません。

         

         

        もう1種類。

        今の季節、調子がいいのがエダアシクラゲ。

        ヒドロ虫綱・花クラゲ目。

        エイレネクラゲと同じようにヒドロ根を伸ばします。

         

        クラゲ/きらら舎

        白い糸のようなものがヒドロ根(ストロン)で変な形のものがポリプ。

         

        クラゲ/きらら舎

        ちょうど真ん中に写っているポリプの横っちょに何かついているの、わかりますか?

        これがクラゲ芽。

         

        少しづつ大きくなっていきます。

         

         

        クラゲ/きらら舎

        クラゲ/きらら舎ク

         

        なんとなくポリプの中にクラゲの形をしたものができてきているのがわかるでしょうか。

        よく見るとたくさんありそうです。

        サイズは1mmくらい。

        上の写真のものはすでに拍動(ピコピコ動く)していたので見つけることができました。

         

        クラゲ/きらら舎ク

        遊離したばかりのものはこんな感じ(左のやつ)。

         

         

        クラゲ/きらら舎

        数日で大きくなります。

        エダアシクラゲという名前のとおり、脚が枝のようにわかれ、朝露のような白い粒ができてきます。

        通常は容器の壁や底にくっ付いている(サカサクラゲもそうですが、こちらは脚でくっ付いているのでサカサではありません)ので水流なども不要です。

         

        ・・・・・ところで。

        これより元気なものがいることに気づきました。

         

        ブラインシュリンプ/きらら舎

        ぼたん雪のような脱皮殻と、卵の殻を巻き上げながら忙しそうに泳いでいます・・・・・アルテミア。

        容器を小さ目にしておくと体があまり大きくならないようです。

        が、密度がかなり大きいので、欲しい人にどんどん配布中です。

         

         

         

         

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        サカサクラゲのエフィラ

        2017.02.03 Friday 13:18
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          本の打合せも終わって、NHKの撮影も無事済んだので、今朝はサカサクラゲのポリプびんの点検をしました。

          ここ数日はブラインシュリンプをぷしゅ!と投入していただけだったので、フィルターから落下した浮草ポリプの救出と、新たにポリプができている場所を確認します。

           

          いくつかの浮草ポリプを救出したところ、1つがストロビレーションしていました。

           

          サカサクラゲ/きらら舎

          さきっちょのエフィラは3mmほど。

           

          それから、ピコピコとエフィラも泳いでいたので救出。

          サカサクラゲ/きらら舎

          透明なんでわかりづらいですね。

          そして、サイズも2mmほど。

           

          サカサクラゲ/きらら舎

          小さいほうが今日、救出した2mmエフィラ。

          右のほうは2週間前くらいに分離したエフィラ。

          これも分離した当時は濃い褐色で2mmほどでした。

           

           

          サカサクラゲ/きらら舎

          こいつは1月17日くらいに分離したもの。

          濃い褐色で、さらに最初はカサの一部が癒着してハート型に変形していたのですが、大きくなったら治りました。

          大きくなるスピードがとても速く、現在は1cm近くになりました。

           

          サカサクラゲ/きらら舎

           

          これは・・・・・

          サカサクラゲ/きらら舎

          こいつ。

          1月23日にこんな状態で1月26日あたりに分離したもので、

          どんどん青色になっているもの。

           

          ただ、現在7匹いる、大きなサカサクラゲは・・・・・

          サカサクラゲ/きらら舎

          もともと我が家に来た時は

           

          サカサクラゲ/きらら舎

          ほんとうに青白だったので、やっぱりDNAは違うのかもしれません。

           

          クラゲの成体だけ飼育していると、ただ大きくなるだけですが

          ポリプから飼育すると、いろいろなことが起って飽きません。

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          サカサクラゲの色のこと

          2017.01.31 Tuesday 12:09
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            母の病院の待ち時間を利用して、サカサクラゲの不思議な話を記録しておきます。

             

            現在、サカサクラゲはポリプとエフィラと成体がいます。

            ポリプはプラヌロイドというプラヌラ(受精卵が卵割を繰り返して鞭毛が生えて海中に泳ぎでる時期の幼生)みたいなものを出します。そして時々クラゲを出します。

            ミズクラゲのように1つのポリプから複数のクラゲが出るタイプではなく、1つのポリプから1つのクラゲが出ます。

             

            小さな容器で飼育していると、このプラヌロイドを捨ててしまいがちなので、ポリプびんを作りました。

            ポリプびんも、いずれ換水・洗浄は必要なのですが、毎日洗う必要はないので楽です。

             

            ここに投入しているポリプはDNAが多分別のものが2種類あります。

            スペースの都合上、そしてブリーダーでもないので、まあいいかといっしょくたです。

             

            今年に入ってから、エフィラが出るようになりました。

             

            チューリップみたいな先に触手が伸びているような形をしているポリプの先が変色したかと思っているうちにクラゲの形に変形してくるのです。

             

             

            サカサクラゲ/きらら舎

            サカサクラゲ/きらら舎

            サカサクラゲやタコクラゲは基本的に体内に褐虫藻という植物性プランクトンを共生させています。

            光合成により褐虫藻が作りだした栄養分をもらっています。

            サカサクラゲは褐虫藻に、より、光があたるように逆さまになっています。

             

            ポリプびんは洗いたくないので、できるだけ藻や苔が生えないように、早朝の1時間ほどしか光があたらない位置に置いています。それでも生まれてきたエフィラは上の写真のような飴色をしています。

            褐虫藻の名前どおりの褐色です。

             

            ポリプから分離したエフィラは捕獲してエフィラ容器で飼育します。

            エフィラ容器と成体の水槽はがっつり光があたる南側の窓辺で、レースのカーテン越しの明るい場所です。

            曇りや雨の日には光合成用のLEDライトをあてています。

             

            成体のほうはもともと褐虫藻が少ない、あるいはほとんどないDNAのもので、この環境でも青いままです。

             

            青いサカサクラゲ/きらら舎

            まだ小さかった時(真ん中の黄色は食べたエビの色)。

             

            青いサカサクラゲ/きらら舎

            最近

             

            この青いサカサクラゲはクラゲ飼育の師匠の一人、My AQUAの宮川さんが送ってくれたもので、到着した時から白をベースとして青い筋があるというような色合いでした。

            これとは別に、うちで生まれたエフィラはもともと飴色でした。

            エフィラには褐虫藻に必要な光も十分与えているし、褐虫藻が生きられない高温になることもありません。

             

            でも、飴色エフィラがどんどん青くなってきています。

             

            青いサカサクラゲ/きらら舎

             

            青いサカサクラゲ/きらら舎

            もともと、濃い褐色だったものもこんな感じ。

             

             

            餌をたくさんあげると、褐虫藻に頼らなくなって、色が抜けていくのかなあ・・・・・・

             

            でも、まあ、青いほうがきれいだからいいのですが。

             

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