天氣後報 II

寂しかったミナミウメボシイソギンの分裂

2017.08.14 Monday 14:45
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    カフェも狭いのだけれど、発送や在庫保管の倉庫も狭く、自宅兼作業エリアも横になったりまたいだりしないと移動ができません。そこにたくさんの水槽(や硝子壜)が置いてあります。こんな状態なので、もちろんオーバーフローのでっかい水槽なんて夢のまた夢。

    最高で20cm角の水槽が並んでいます。

    小さいものがたくさんあるのには、混在できないという事情があります。

    サカサクラゲはサカサクラゲだけ。しかも、サイズがあまりにも違い過ぎるとちびっこが喰いっぱぐれるため、サイズで容器もいくつかにわけなければなりません。

     

    その中の一つ。

    ウメボシイソギン水槽。

     

    ウメボシイソギンチャクは最近いろいろ研究が進み、受精卵を体内で育てて吐き出していたと思われていたものが、隔膜で作られた無性生殖のクローンであることや、同じウメボシイソギンチャクとされていたものが別の種類かもしれないなどいう説があがったりしています。

    でも、まあ、現時点でウメボシイソギンチャクと名前が付けられているものは同じ水槽でいいやね・・・・・

    ってことで、ウメボシイソギン水槽にはウメボシ一家に加えて、ミナミウメボシイソギンチャクが居候しています。

    最初は3つだったウメボシ一家ですが、今ではクローンを吐き出し、6個家族になりました。

    でもミナミウメボシイソギンは一人ぼっちです。

     

    ウメボシ一家に追われ、最初は砂の上にいたのですが、しっかり固定できないので、水槽の壁に移動しました。

    ウメボシ一家が触手をしまって丸くなっていても、ミナミウメボシイソギンは触手をしまえません。水槽の壁にいるので、だらりとしていて、あまり美しくありません。

     

    そんな地味なミナミウメボシイソギンでしたが、寂しかったのか(笑)

    分裂を始めました。

     

    ミナミウメボシイソギン/きらら舎

     

    ウメボシイソギン水槽ではエダアシクラゲに似たヒドロ根がはびこっています。

    ポリプはなかなかできず、もしゃもしゃな根ばかりエリアを広げています。

     

    ウメボシイソギン水槽/きらら舎

     

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    サカサクラゲの飼育その後のガイド

    2017.08.10 Thursday 12:57
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      サカサクラゲについては、カフェにてエフィラを配布しています(夏休み中は宿題用にポリプやプラヌロイドの配布もしています)

       

      >>サカサクラゲの配布

       

       

      遊離したてのエフィラを配布しているのですが、もう少し大きくなったものを水槽で飼育したい、

      エフィラが大きくなってきたので、水槽を買いたいけれど何を買えばいい??

       

      ・・・・・というメールをいただきましたので、ここでは1円玉サイズになったサカサクラゲのその後の飼育方法と、

      1cm〜2cmのサカサクラゲの配布についてまとめました。

      配布の仕方はエフィラと同様、ご来店の2日前までにメールかカフェのご予約の際に通信欄にてご連絡ください。

       

      サイズはその時にいる個体によって1cm〜2cmまで変わります。

      できるだけご予約の上、お越しくださると数匹から選んでいただいたり、飼育のご説明もゆっくりできます。

       

      なお、このサイズの配布は飼育容器+生体だけとなりますので、ご来店までに用意していただくものがあります。

      エフィラが大きくなった場合にご用意いただくものと同様です。

      1匹300円で5体くらいまで一度にお分けできます。

       

       

       

      (1)海水の素

      (2)カルキ抜き海水を作るためのペットボトル

      (3)海水を作るためのペットボトル

      (4)比重計か塩分濃度計またはキッチンスケール(なくてもなんとかなります)

      (5)ブラインシュリンプエッグ

      (6)ブラインシュリンプエッグ孵化用容器

      (7)クラゲをすくうおたま

      (8)給餌用スポイト(ピペット)

      (9)掃除用スポイト

      (10)水槽

      (11)底面フィルター

      (12)エアーポンプ

      (13)珊瑚砂

      (14)水温計

      (15)シート型ヒーター

       

       

      (1)海水の素

        

      同じ商品名で容量が異なるものがありますが、長時間保管すると湿気を吸ってしまうので1〜2か月分くらいで消費する量をご購入ください。

       

      (2)カルキ抜きが別途必要です。

        

       

      (3)海水を作るためのペットボトル

      2Lのペットボトル。定期的に交換してください。

      水槽が約3L弱なので、水槽を洗う前には2本分の海水の用意が必要ですが、通常は1本で問題ありません。

      塩分濃度調節用に500mlのペットボトル2本に濃い目の海水と淡水(カルキ抜きを入れただけの水道水)を用意しておくと便利です。

       

      (4)比重計か塩分濃度計またはキッチンスケール

      なくてもなんとかなります。その場合は海水の素の重さを量るキッチンスケールが必要です。

       

      (5)ブラインシュリンプエッグ

        

       

       

      (6)ブラインシュリンプエッグ孵化用容器

      うちにはブラインシュリンプを餌とする生物がたくさんいるので「ハッチャー」という専門の用意で孵化させていますが、サカサクラゲ数匹分であれば小さなタッパで十分です。

      ただし、エアレーションなしで孵化させるのは海水に対してブラインシュリンプエッグが多すぎないようにしてください。

      名刺サイズくらいのタッパに海水半分くらい入れたら、ブラインシュリンプエッグは耳かき1杯まで。

      十分撹拌して、温かいところに置いてください。ただし30度を超えないようにしてください。

      小さなコップで、先に細いエアストーンを付けたストローやチューブで空気を送ればさらに安定して孵化します。

       

       

      (7)クラゲをすくうおたま

      最初はスポイトで吸って移動させますが、大きくなってきたら、クラゲのサイズに合わせてスプーンやれんげ、おたまなどを用意してください。

      うっかり落とさないような使いやすいものを探してみてください。

      金属のものよりプラスチックや樹脂のものがよいです。

       

      (8)給餌用スポイト(ピペット)

      これもなんでもいいのですが、できるだけ細いもので、ブラインシュリンプを光で集めて一気に吸い取ることで、余分な水を吸わずにすみます。

       

      (9)掃除用スポイト

      給餌後、粘液でまとめられたブラインシュリンプや、体についたもの、排泄物を取るためのスポイトです。

       

      (10)水槽

      泳ぎ回らないのでそれほど大きなものは不要です。

      20cm角くらいまでの水槽で十分。

       

        

        

       

      ポンプなどがセットになっているものです。

      実はそれぞれ、不要なものもセットになってしまっているのですが、水槽単体で購入するより安いのです。

       

       

      (11)底面フィルター

        

        

        

      サイズが微妙に異なります。

       

       

      (12)エアーポンプ

      水槽にセットになっているものを使えます。

       

       

      (13)珊瑚砂

        

      砂の細かさはある程度お好みで。

      細かすぎると底面フィルターに吸い込まれてしまうので、このメーカーのものであればNo.03かNo.05くらい。

      粒が直径5mmくらいのものを選んでください。

      近所のホームセンターなどにも売っています。

       

       

      (14)水温計

      これも、なくてもかまいませんが、窓際などに置いている場合(直射日光は厳禁です)や冬、室温が10度を切る場合などはこまめに水温をチェックしてください。

       

       

      (15)シート型ヒーター

        

      水槽の中に入れて使うヒーターは使えませんので、水槽の下に敷いて使うものを選びます。

      慣れないと、これが少し大変。

      天気のいい窓辺などは真冬でもヒーターは要りません。

      真冬で天気の悪い日や夜中に、使います。

      そのまま水槽をのせると温度が上がりすぎる場合があるので、ダンボールなどをかませます。

       

      温度が上がりすぎて殺してしまうよりは低いほうがまだましです。

      温度管理が難しい、面倒という場合は、真冬の夜中だけ、水槽のまわりを断熱シーとで覆えば下がりすぎずに済みます。

       

      適温は20度〜27度。25度キープができると理想的です。

       

       

       

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      ウメボシイソギン水槽

      2017.08.02 Wednesday 10:14
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        こちらのブログは販売標本の補足説明や個別指定用写真をアップするためのもの。

        あまりプライベートなことは書いていません。

        実は、ほとんど更新していないブログがあって、それがプライベートブログでした。  >>きらら日誌

         

        こういうマイブームなことはできるだけそっちに書いていこうと思います・・・が、とりあえず、ウメボシイソギンチャクの紹介だけこちらに記録しておきます。

         

         

        ウメボシイソギンチャク/きらら舎

        ウメボシイソギンはコップで飼えるイソギンチャクです。

         

        門 : 刺胞動物門
        綱 : 花虫綱
        亜綱 : 六放サンゴ亜綱
        目 : イソギンチャク目
        科 : ウメボシイソギンチャク科
        属 : ウメボシイソギンチャク属
        種 : ウメボシイソギンチャク

        学名 Actinia equina (Linnaeus,

        和名 ウメボシイソギンチャク

        英名 Beadlet anemone

         

        現在ウメボシイソギンチャクに分類されている種でも実際は違うかもという説がいろいろあるみたいですが、

        まあ、とりあえずウメボシみたいなイソギンチャクです。

         

        コップ(100均の容器)で飼っていましたが、子供を吐き出したので(上の写真)、

        ウメボシイソギン水槽を設えました。

         

        ついでに数匹増やしました(笑)

         

        ウメボシイソギンチャク/きらら舎

        ライブロックにくっついている左の大きな(直径2cmほど)ものが吐き出した子供が右。

        子供と言ってもクローンです。

        体内の隔膜で無性生殖で作られてある程度のサイズになると吐き出します。

         

        水槽内で移動させようと、お箸でつまんで未熟児吐き出させちゃったことがあります。

         

        ウメボシイソギンチャク/きらら舎

        それでも、餌は一生懸命食べようとします。

        これは無理だろ・・・・て上の部分を引っ張って取ろうとしたんだけど、放しませんでした(笑)

         

         

         

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        ウミホタル飼育日記

        2017.07.27 Thursday 12:17
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          ウミホタルの季節が来ました。

           

          いろいろ忙しいので海へ採集には行けないため、採集をお願いして送ってもらいました。

           

          最近はクラゲのネタも多く、クラゲの場合は同じ「クラゲ」でも「門」から違っていたりするので(※)、ウミホタルも「門」から書いておきます。

           

          門 : 節足動物門
          亜門 : 甲殻亜門
          綱 : 顎脚綱
          亜綱 : 貝虫亜綱
          上目 : ミオドコパ上目
          目 : ミオドコピダ目
          亜目 : ウミホタル亜目
          科 : ウミホタル科
          属 : ウミホタル属
          種 : ウミホタル

          学名 Vargula hilgendorfii

           

          ※ ミズクラゲやサカサクラゲはイソギンチャクや珊瑚と同じ刺胞動物門ですが、クシクラゲやウリクラゲは有櫛動物門です。

          クラゲという名前が付くものは軟体動物門のゾウクラゲ、菌類のキクラゲ、ツチクラゲ、藻類のイシクラゲもいます。

           

           

          ウミホタルの体長は約3mm。

          カフェのワークショップではこれの乾燥したものを使って発光実験を行っています。

           

          ウミホタルの発光実験/きらら舎

          ウミホタルの発光実験/きらら舎

          ウミホタルの発光実験/きらら舎

           

          夜行性で、 昼間は海底の砂の中で生活しています。

           

          もし、採集される場合は、ベイトトラップ法という方法で行います。
          ペットボトル(1Lのずんぐりしたやつ)か空きびんを用意します。
          ふた、またはペットボトルの肩部分に5mm程の穴をいくつか開け、紐をつけます。
          中に重しとレバーなどを入れふたをして海に投げ入れて海底に着地させます。 10〜20分くらい経ったら引き揚げます。

          夜行性なので採集は夜に行います(夜の海は危険なので十分気を付けてください)。

           

           

          7月26日(水)

          さて、到着したウミホタル。

          採集でき次第送ってくださるということだったので、前夜に「発送しました」のメールを見たものの

          いろいろな用意ができず、袋に入ったまま一晩おいてしまいました。

          (実際の到着は25日)

           

          まずはミズクラゲの第2段階用の太鼓びんで飼育することにしました。

          理由は、たまたま、余っていたから(笑)

           

          たまたまあった底面フィルターの底面部分をカットして、ネットで包み沈めました。

          そこにたまたまあった竹炭ブレンドのメダカの砂を少し。

          これは竹炭の効果を期待したことと、ネットへ細かい砂を直にさらさないため。

          その上に、オカヤドカリの砂を投入。

          しかし、この砂は「オカ」つまり陸上用です。他の生物には使わないでくださいと書いてあるのですが想定より早く到着してしまい、適当な砂を探している余裕がないので、まずはこれで試してみました。

           

          本当は採集したところの砂をもらえたらよかったのですが。

          まあ、仕方ありません。

           

          到着した個体の半分でまず一晩テスト。

           

           

          7月27日(木)

          姿は見えません。

          昼間だし・・・・・

           

          ウミホタル/きらら舎

          試しにシラスを投入してみました。左上の黒い粒は竹炭ブレンドのメダカ砂。まぎらわしいのであとで埋めておきます。

           

          ウミホタル/きらら舎

          わかりづらくてすみませんが、生きていたようです。オカヤドカリの砂でもいけるのかな。

          左上の黒っぽいものがウミホタル。

           

          まったく誰もいなかった水槽でしたが、砂の中からシラスの匂いを嗅ぎつけて、ウミホタルが出てきました。

           

           

          ウミホタル/きらら舎

          大丈夫そうなので、このまま残りの個体も入れて飼育継続することにしました。

           

          これは昨晩作ったローストポークの欠片(人間用)。

          3匹のウミホタルが食いつきました。

           

           

          餌を引っ張り合ってかじりついていましたが、しばらくすると満腹になったのか、みんな砂に潜っていきました。

          本当は給餌は夜に行わないといけないのですが、生きているのか試してみたかったのでした。

          今晩、また餌をあげてみます。

          光るといいな。

           

           

          7月30日(日)

          ウミホタルは基本、スキャベンジャ(※)なのに昨年は実験と称してワムシやブラインシュリンプを与えてしまい、一晩で全滅させた失敗があります。

          アカムシもいいとどこかに書いてあったので与えて、上手くいかなかった年もありました。

          なので、今年はスキャベンジャ好みな餌をいろいろ試してみる予定。

          まずは、このところ、一番食いつきがいい魚肉ソーセージ。

          まだ室内の照明があるのですが、投入してみました。

           

          ※よくいえばお掃除やさん。わかりやすくいうと死肉喰い。

           生きているものを捕食するのではなく、死んだ肉を喰らう・・・・・

           もっともそれだけではなく、生きているものにも挑んでいる記録があるようですが。

           

           

          撮影後、魚肉ソーセージは早々に撤去して、深夜、レバーとカニカマを投入してみました。

          レバーは喰いつきはよいのですが、思ったほどではありませんでした。

          スキャベンジャのイメージによる偏見で、たくさん群がるだろうと思っていたのですが。

          カニカマと同じくらいの人気度でした。

          レバーは早々に引き揚げ、カニカマはしがみついているものがまだいたので、そのままにしておきました。

           

          真夜中・・・・・というか未明。室内の照明はすべて消えていて、朝の明るさもまだ始まっていない午前3時。

          ウミホタルのびんをのぞいていると、本当に蛍のようにポヮッと青く光るのが見えました。

          刺激を与えたりしていないので、多分オスの発光ディスプレイだと思われます。

          びんのいろいろな場所でポヮッ、ポヮッと小さな灯が点っては消え・・・・・幻想的です。

           

          ウミホタル/きらら舎ウミホタル

          わかりづらい(^_^;)

           

           

          7月31日(月)

          カニカマを長時間入れておいたので、多分、水がかなり汚れただろうと考えていて

          ウミホタルが砂に潜っている昼間に水を2/3ほど交換しようと予定していたのですが、今日はずっと泳いでいるのがいます。

           

          白濁している大き目な個体3つと、黒い小さな個体が1つ。

          大きなものは雌でしょうか。

          そろそろ脱皮するのかもしれません。

           

          昼近くなってもまだせわしなく泳いでいるので、砂が汚く固まっていて潜れないのかなと思い、つついてみましたがそんなこともなく、ずっと観察していると、新たに砂の中から飛び出してくるものもあり、潜っていくのもあり・・・・

           

          ウミホタルのびんは南向きの窓の下に置いてありますが、黒い画用紙で覆っているので、明るさはあまりありません。

          それでも、昼夜のリズムはあったほうがいいかなと思うので、陽が落ちたら、室内の照明を遮るために黒い画用紙で完全に覆い、就寝時、部屋の照明を消す際に覆いを半分はずします。

           

          ウミホタルは動きが速く、早回し??と聞かれたほど。

          早回しはしていません。

          BGMはクシコスポスト・・・・・いやそれよりもせわしい・・・・・クマンバチの飛行という感じ。

          だから写真が撮りづらいので、動画にしました。

          それでも小さいから見づらい。

           

          そこで小さなシャーレに吸い取ってみました。

          うっかり縦画面です。

           

           

          1/5ほど水を交換しました。

          明日は弱いエアレーションを入れてみようかとも思っています。

          明るいのに泳いでいる個体がいるのは、餌の残りかすの臭いに反応しているのかも・・・・・

           

          脱皮した殻なのか死んだ個体なのかわからないものを吸い取ってみました。

           

          ウミホタル/きらら舎ウミ

           

          顕微鏡でみないとわからないですね。

           

          ウミホタル/きらら舎ウミ

          もう1匹は生きているものを吸い取ってしまいました。

          ちょっと動きが鈍いから弱っているのかなと思ったら、卵を抱えているのかな・・・・・と思ったけれど、

          産卵してから眼ができるわけで。

          原生動物に寄生されたのか・・・・・・・

          誰かに聞いてみることにします。

           

          <回 答>

          すばやい回答をいただきました。
          ウミホタル。成熟すると卵を抱え、背甲に卵が移り受精、そのまま胚が発生して目玉のある「子ウミホタル」をおんぶしたまま暮らし、胚発生後約1か月で放卵ならぬ放子するそうです。

           

          上の写真の子ウミホタル。

          無事に生まれるといいなあ・・・・・

          さらにプライベートな記録は>>きらら舎日誌に書いています。

          給餌中にいじわるして光らせたりしているのは>>きらら舎日誌で。

          海月など(第弐標本室) | comments(0) | - | - |

          サカサクラゲ飼育について(海月観察会7/15・8/26)

          2017.07.16 Sunday 09:46
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            海月観察会へご参加いただいたみなさまへ。

             

            このたびはご来店いただきありがとうございます。

            今までのブログ記事と内容が重複する部分もありますが、飼育の経験から改良した点もあり、

            再度、観察会にてクラゲポリプを連れて帰られた方へ飼育および宿題のポイントについてまとめておきます。

            さらに8/26のことと、それまでの無料配布についても加筆しました。

             

             

            サカサクラゲを飼育観察してレポートをまとめたい方は、7/15または、ご連絡の上、生体を取りにきてください。

            価格や詳細は「海月倶楽部」をご参照ください。

             

            飼育途中で縮んでしまったり困ったことがあればメールやツイッターやLINEでお問合せください。

            (電話は病院などにいる場合は多く、出られません)

             

            8/26までに十分な観察ができないまま全滅してしまった場合は、ご連絡の上、取りにきてください。

            前日までにご連絡の上、できればご予約していただいて、先にお渡ししている容器をご持参ください。

            (ご予約していただくことで、ゆっくり飼育についてのお話ができます)

             

            また、ポリプも持って行かれた方はプラヌロイドも出ているはずです。

            別容器に取って観察するとプラヌロイドが形を変えながら泳ぐ様子や、ポリプに変身する様子を観察できます。

            プラヌロイドはご希望された場合は、無料で差し上げますので、ご来店日の2日前までにご予約ください。その際に通信欄に「プラヌロイド希望」とお書きください。

            なお、プラヌロイドはタレびんに入れてお渡しします。必要な方にはシャーレも差し上げます(無料)。

            プラヌロイドについては、プライベートなほうのブログで恐縮ですが、動画を上げてあります  >>サカサクラゲポリプ壜

             

             

             

             

            飼育の仕方

            クラゲのエフィラのほうは説明書に記載したとおりです。

            ・ブラインシュリンプを孵化させる

            ・ブラインシュリンプを濾して海水をかけて洗う

            ・洗ったブラインシュリンプを新しい容器に海水をかけて移す

            ・スポイト(小)で吸い取って与える

            ・4時間くらいしたらクラゲを新しい海水が入った容器にスポイト(大)で移す

             

            ポリプ飼育

            ポリプも基本的に同じ方法でかまいませんが、ポリプはプラヌロイドを出している可能性があります。

            これももれなく育てたい場合は・・・・・

             

            ポリプ容器の中にサンゴの欠片(2〜5cmくらい)を数個入れておく。

            ブラインシュリンプはごくわずか、できるだけポリプに近づけてふきかける。

            ポリプをよく観察するとプラヌロイドができていることがわかります。

            これが見えない場合は完全換水でかまいませんが、プラヌロイドをつけていたら、換水はスポイトで別の容器にとり、新しい水を加えるという方法で行います。

            別の容器に取りだした水は捨てる前に下に黒い紙を敷いて、スマホカメラの倍率MAXで小さな白い粒がないか確認して、みつけたら飼育容器にスポイト(小)で吸って戻してください。

            うまくいくと飼育容器に入れたサンゴの欠片に固着してポリプが殖えます。

             

            きらら舎のポリプ飼育は・・・・・

            大きな壜にスポンジフィルターを入れて水を循環させています。

            換水はほとんどしません。

            スポンジフィルターにプラヌロイドが引き寄せられて、そこでポリプになります。

            多くのポリプがここにくっついているのですが、とりはずすことができず、お渡ししたものはガラス容器についていたり、はぐれポリプになっていたものです。

             

             

            夏休みの自由研究として

             

            (1)サカサクラゲについて調べてみよう

            サカサクラゲ

            学名: Cassiopea ornata

            別名:Upside-down jellyfish

            分類名:動物界 刺胞動物門 鉢虫綱 根口クラゲ目 サカサクラゲ科 サカサクラゲ属

            生息分布:調べてみよう 

            環境:調べてみよう

            全長:調べてみよう 

            寿命;調べてみよう

            体色:調べてみよう 

            口腕数:調べてみよう 

            餌:プランクトン、体内の渇虫藻から得る栄養

             

            ヒント&おまけ

            サカサクラゲの全長として本などに掲載されている数字は海で育った場合です。

            水槽だとその大きさによってある程度のサイズまでしか育ちません。

             

            「口腕(こうわん)」とは足みたいに見える部分のことです。

            根口クラゲ目は口腕の先に餌を吸い込む部分があり、吸い込まれた餌は、口腕を通っている細い管を通して体の真ん中にある胃腔まで運ばれます。

             

            (2)観察してみよう

            本やネットで調べたことを丸写ししてまとめるのは簡単です。

            しかし、実際に飼育して観察したことを記録することは自分にしかできません。

            せっかくの機会なので、毎日観察して記録を残してみましょう。

            続けることは大変なことなので、どうしても書くことがない時は写真だけでもかまいません。

            スマホカメラ(持っていない場合はお父さんやお母さんに手伝ってもらいましょう)で、倍率を上げてできるだけアップで撮影します。

            小さいうちは傘の周囲がぎざぎざなのが観察できます。

            大きくなるとだんだんぎざぎざがなくなっていきます。

            大きくなってきてその他、どこが変化するかをよく観察してみましょう。

            (大きくなってきた個体の傘については7/15に撮影されたかと思います。撮影できていなかった場合は画像を送ります。または8/27にもご参加ください)

             

             

            ポイント

            方眼用紙やカッターマット(白っぽいものと黒っぽいものの両方で撮影すると、それぞれに見やすい部分があるのであとで使えます)など方眼があるものを下に敷いて撮影します(サイズがわかります)。

            餌を与えた時、体のまわりにくっ付いていること、

            粘液をだして周囲にある餌を確保しているみたいに見えること、

            数時間後には体の真ん中がブラインシュリンプのオレンジ色に色づいていること、

            ここできれいな水に移しますが、それからさらに数時間後には白っぽい排泄物を吐き出すこと、

            傘の部分で容器にくっ付いていること、

            くっ付いている傘の部分には粘液の輪ができていること(この輪はスポイトで水を吹きかけるとはずれます。はずれたら吸い取って捨ててください)

            ・・・・・などを観察して記録しましょう。

             

            (3)8月27日も参加される場合

            数段階の成長した個体を用意しますので、撮影してみてください。

            (1)の調べてみましょうについて、わからないことがあれば聞いてください。

            最後に

            ・なぜ、このテーマ(サカサクラゲの観察、サカサクラゲの研究・・・・・)を選んだのか

            ・飼育してみての感想

            を、まとめましょう。文章が思いつかない場合は8/27に一緒にまとめてみましょう。

             

            なお、8/27だけ参加予定されている方は先にクラゲ&飼育用キットを取りにきてください。

            (ご来店の3日前の正午までにご予約の上、通信欄にクラゲ飼育キット希望とお書きください)

             

             

            (4)ついでの飼育

            餌のブラインシュリンプも生きています。

            海水を入れた別の容器に入れて観察すると、大きくなります。

            餌としてはブラインシュリンプと呼ばれていますが、正式名はアルテミア

            動物界  節足動物門 甲殻亜門 鰓脚綱  サルソストラカ亜綱 無甲目(ホウネンエビ目) ホウネンエビモドキ科 アルテミア属

             

            ブラインシュリンプには最初は口がありません。

            孵化直後はノープリウス幼生と呼ばれます。二対の触角と一対の大あごをもち、頭の真ん中に1個の単眼があります。

            約12時間で卵黄を消費し尽くし、最初の脱皮を行います。

            脱皮ごとに体長が伸びて胸部の鰓脚を増やして行き、それにともなって、第二触角は小さくなります。

            15回ほどで成体となります。

            成長の途中で複眼ができます。つぶらでかわいい眼です。

            さらに成長すると、オスが頭部の把握器でメスの体を後ろ下側から把握し、しばらくつながったままで泳いでいるのを観察できます。

            そのうちメスはおなかに卵嚢(らんのう)を抱えます。この中には数百個の卵が入っています。

             

            飼育する場合は、魚の稚魚用の餌でOKです。

            海月など(第弐標本室) | comments(0) | - | - |