天氣後報 II

タコクラゲ

2018.05.10 Thursday 14:51
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    【 タコクラゲ 】

    鉢虫綱

    根口クラゲ目

    タコクラゲ科

    タコクラゲ属

    タコクラゲ

    学名 Mastigias papua Lesson, 1830

    英名 Papuan jelly 、Spotted jelly、Lagoon jelly、Golden medusa

     

    タコクラゲはメデューサ(成体)がたこに似てるのでタコクラゲという名前が付けられました。

    サカサクラゲと同様、体内に褐虫藻を共生させています。

     

    水玉模様があって可愛いクラゲです。

     

    「海月を飼っています」・・・・・といってもポリプ。

    海月の生活史(一個体が生まれて死ぬという一本線路のような一生ではないので、生活史といいます)の中で、無性生殖で殖えるポリプに興味を持ったことがきっかけです。

     

    鉱物関連で取材を受ける際、その魅力を聞かれることが多いのですが

    とりあえず、鉱物は死なない・・・・・と曖昧な回答をします。

    語りだせばいろいろあるのですが、結局、それらは後付けで、単純に「なんか、好き」なだけなのです。

    ただ、「死なない」ことはわたしにとってかなりポイントが高いことです。

     

    長い間、犬や猫や魚や鳥やカエルや・・・・・・・いろいろ飼ってきました。

    今でも生き物がたくさんいます。

    特に犬猫を飼う上で一番必要なのが、それらが病気になった時に対応できる力と、

    それらが死んだ時に受け入れられる心の強さ、だと思っています。

    でも、本当は心はあまり強くはないので、死なないモノは好きです。

     

    前置きが長くなりましたが、そんな理由でポリプを飼い始めました。

     

    簡単に入手できたのがミズクラゲとサカサクラゲ(のポリプ)。

    ヤフオクでエイレネクラゲのポリプも入手しました。

    その後、海月の師匠に出会い、エダアシクラゲやタコクラゲのポリプも送ってもらいました。

     

    ミズクラゲのポリプからクラゲを出すことは、研究が進んでいて人為的にも可能です。

    しかし、それ以外は、こうすれば絶対にクラゲが出るということがありません。

    そんな中で、サカサクラゲとエダアシクラゲは順調にクラゲを出すようになりました。

     

    エイレネクラゲのポリプはクラゲはでませんが、元気に蔓延っています。

     

    ただ、タコクラゲだけがうまくいきません。

    師匠に送ってもらったポリプは数日で見えなくなってしまいました。

    タコクラゲやサカサクラゲのポリプは一度基質からはがすと、再固着はできません。

    そのためにはぐれポリプ状態で飼育しなければならず、難しいのです。

     

    サカサクラゲのポリプも最初に送ってもらった時は止水で飼育してうまくいきませんでした。

    その後、ポリプ壜を作って、そこで飼育し始めたところ順調にポリプが増殖し、やがてクラゲが出るようになりました。

     

    しかし、2mm程度あるサカサクラゲのポリプに対して、タコクラゲのポリプは0.5mmととても小さく、

    ポリプ壜に入れるとどこにいるのかわからないのです。

    位置を確認してうまいところに置いておいたのですが、数日で見えなくなってしまいました。

     

    それでも、何も見えない壜にときどきブラインシュリンプを投入していたところ、

    今月のはじめに壜の壁に付着しているポリプを発見しました。

    どこかにいたポリプがプラヌロイドを出し、それが壁に固着したのだと思われます。

     

    タコクラゲ/きらら舎

    タコクラゲ/きらら舎

     

    細い柄の先に丸っこいポリプがあって、そこから触手が伸びています。

    サイズは1.5mmくらい。

    粒々がプラヌロイドです。

    これが遊離して水中を泳ぎ、どこかに固着してポリプになります。

     

    メデューサ(成体)の有性生殖によっても卵ができ、それが卵割してプラヌラになります。

    イメージは粒が海中を漂っている感じ。

    プラヌラもどこかに固着してポリプになります。

    そしてポリプがプラヌロイドを出します。

    アンドロイドの「ロイド」と同じ意味です。

    つまり、プラヌラに似たもの、プラヌラみたいなものという意味でプラヌロイド。

     

    ミズクラゲのポリプは長く伸びてたくさんのくびれができてたくさんのエフィラを生み出します。

    このように1つのポリプからたくさんのエフィラを出すことをマルチディスクといいます。

    鉢虫綱のサカサクラゲやタコクラゲは1つのポリプから1つだけクラゲを出します。

    これをモノディスクといいます。

     

    タコクラゲポリプもストロビレーションを始めました。

     

    タコクラゲ/きらら舎

    さきっちょがエフィラの形になっているのがわかるでしょうか。

    まだ触手は残っています。

     

    タコクラゲ/きらら舎

    これはだいぶエフィラが成長しています。

    触手もほぼ退化してしまっています。

    まだ拍動はしていません。

     

    タコクラゲ/きらら舎

    拍動を始めたエフィラ。

    タコクラゲの特徴である水玉模様が現れています。

     

    タコクラゲ/きらら舎

    タコクラゲ/きらら舎

     

    ストロビレーションを起こしていないポリプと比べると違いがわかります。

     

    エフィラはミズクラゲのものに似ています。

    が、かなり小さい。

     

    タコクラゲ/きらら舎

    ポリプになりたてはさらに小さいです。

     

     

     

     

     

     

     

    海月やその他生物(第弐標本室) | comments(0) | - | - |

    カフェでの生体の配布

    2018.05.06 Sunday 11:12
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      いろいろな生き物を飼育しています。

      カフェではこれらの生物を配布しています。

      前半に配布詳細、記事後半に飼育方法を記載しております。

       

       

       

      【 ゾウリムシ 】

      小さな動物淡水プランクトンです。

      スマホ顕微鏡(L-eyeTissue elegans)で眺めていると、分裂する瞬間を見ることもできます。

      増えた場合はミジンコに与えているので、常にたくさんいるわけではありませんが、

      ご来店予定の1週間前くらいにご連絡いただくと、殖やしておきます。

       

      * 推奨ご注文日:ご来店希望の1週間以上前

      * カフェのご予約いただければ、スマホ顕微鏡で撮影もお楽しみいただけます。

      * 500円/500mlペットボトル入り(餌付き) 個体数カウントはしませんが、目視でうじゃうじゃしているくらい。

      * タイミングによってミドリゾウリムシ、ヒメゾウリムシもご用意できる場合もあります。

        通常は博物ふぇすで販売用分を培養しています

       

       

       

      【 ボルボックス 】

      小さな植物性淡水プランクトンです。

      昼間は直射日光が当たらない明るい場所に置き、夜はできるだけ電灯の明かりが届かないところに置き、昼夜の区別をつけてください。

      ゾウリムシよりは大きく、目でも緑の粒が観察できます。

      スマホ顕微鏡(L-eyeTissue elegans)での観察がおすすめですが、それより倍率の小さなL-eye Larva@Schoolでもある程度までは撮影ができます。

      ボルボックスの場合には回転移動する様子を動画撮影すると楽しいです。

      殖えると植え継ぎを行います。

      これによって失敗して維持数が激減することも少なくありません。

      殖えすぎて、植え継ぎのタイミングが遅れて全滅したり、植え継ぎの水が合わなかったり・・・・・

       

      * 推奨ご注文日:常にお分けできる個体数がいるわけではありません。

        ご来店3日前にお問い合わせいただくのがベストです。

      * カフェのご予約いただければ、スマホ顕微鏡で撮影もお楽しみいただけます。

      * 1000円/500mlペットボトル入り(植え継ぎ用アイテム付き)

        個体数カウントはしませんが、目視で10個体以上。

       

       

       

       

      【 ミジンコ 】

      小さな植物性淡水プランクトンです。

      ゾウリムシやボルボックスより大きく、泳ぐ姿も観察できます。

      ・ミジンコ

      ・タマミジンコ

      ・カイミジンコ

      以上を培養しています。

      配布対象はミジンコですが、他のミジンコもご相談ください。

      スマホ顕微鏡(L-eye Larva@School)での観察がおすすめです。

      アルコールで動きを止めて正面からの撮影をすると図鑑では見られない一つ目の表情が見られます。

      (これは可愛そうですが、飼育容器には戻さないでください)

      殖えるとメダカに与えているので、常にたくさんいるわけではありませんが、

      ご来店予定の1週間前くらいにご連絡いただくと、殖やしておきます。

       

      * 推奨ご注文日:ご来店希望の1週間以上前

      * カフェのご予約いただければ、スマホ顕微鏡で撮影もお楽しみいただけます。

      * 500円/500mlペットボトル入り(餌付き) 個体数カウントはしませんが、目視で10個体以上。

       

       

       

       

      【 ピロキスティス 】

      小さな植物性海水プランクトンです。

      昼間は直射日光が当たらない明るい場所に置き、夜はできるだけ電灯の明かりが届かないところに置き、昼夜の区別をつけてください。

      10時くらいには暗くして夜中に真っ暗な中で容器をこんこんと叩くと青く光ります。

      振ればさらに強く光るのですが、この光は体から出す酵素なので、あまり光らせると弱り、水も汚れます。

      ただし容器内に空気を入れるために、2日に一度くらいは緩やかに混ぜることも必要です。

      殖えたら植え継ぎをしています。

      植え継ぎの場合は人工海水を使ってください。

       

      * 推奨ご注文日:ご来店希望の前日でも可

      * カフェのご予約いただければ、スマホ顕微鏡で撮影もお楽しみいただけます。

      * 1000円/500mlペットボトル入り(餌付き) 個体数カウントはしませんが、目視でうじゃうじゃ。

       

       

       

       

      【 アルテミア 】

      ホウネンエビの仲間で、昭和の時代にはシーモンキーという商品名で販売されていたこともあり、最近ではえびげっちゅという商品名でガチャポンなどで売られていたようです。

      わたしはクラゲやウーパールーパーの赤ちゃん、グリーンヒドラの餌として毎日孵化させています。

      孵化した殻や水はかなり汚れているので、生き物に与える場合は洗って、場合によっては塩抜きしています。

      しかし、餌として消化されるのは仕方なくても余ったものを捨てるのは忍びなく、「エビびん」に入れています。

      「エビびん」ではまずある程度の自然淘汰が起こります。

      ここで生き残って幼生11期(2〜3mm)になった個体を次の飼育壜に移します。

      こうして、常に孵化したてから数センチのアルテミアがたくさんいます。

       

       

      * 推奨ご注文日:ご来店希望の3日前

      * カフェのご予約いただければ、スマホ顕微鏡で撮影もお楽しみいただけます。

      * 1000円/500mlペットボトル入り 

        ご希望サイズ

        孵化したて:たっくさん+耐久卵

        幼生11期(2〜3mm)くらい:5個体+さらに小さなものたくさん+耐久卵

        成体(8〜10mm):オスメス混合で4個体+さらに小さなものたくさん+耐久卵

        卵を抱えているメスとオス:1ペア+さらに小さなものたくさん+耐久卵

       

      孵化したてはとにかくたくさんお渡ししますので、ご自宅で、精鋭部隊が生き残るのを体験できます。

      飼育容器は大きなほうがより多く生き残ります。

      成体になるまで約1か月かかります。

      寿命は3か月程度です。

      小さなものは必ず一緒に入れておきますので、大きくなる様子も観察していただけます。

      さらに耐久卵もセットしています。卵からの飼育もお愉しみいただけます。

       

       

       

      【 グリーンヒドラ 】

      淡水の刺胞動物です。イソギンチャクにも似ています。

      体が美しい緑色をしています。

      これは体内にクロレラを共生させているためです。

      クロレラから栄養をもらってはいるものの、餌も必要で、わたしはブラインシュリンプを塩抜きしたものを与えています。

      しかし、グリーンヒドラの飼育だけにブラインシュリンプを孵化させて塩抜きするのも面倒なので、おすすめはタマミジンコです。

      タマミジンコは餌でどんどん殖えますので、培養しながら、グリーンヒドラにも与えるというのがよいかと思います。

      グリーンヒドラは単為生殖で、精巣と卵を両方抱えているものも多くみられます。

      環境がよいとどんどん殖えます。

       

      * 推奨ご注文日:ご来店希望の3日前

      * カフェのご予約いただければ、スマホ顕微鏡で撮影もお楽しみいただけます。

      * 1000円/小さな容器入り 10個体

       

       

      【 サカサクラゲ 】

      ポリプを維持しているため、ほぼ年中クラゲがでます。

       

      * 推奨ご注文日:ご来店希望の3日前

      * 孵化したて100円、5mm〜8mm 200円、8mm〜15mm 250円、15mm〜300円、20mm〜400円

        これに飼育容器+餌キット 500円が別途かかります。

       (当分、別途ご用意が必要なものはありません)

       

       

      【 ミズクラゲ 】

      冬季に2回ほど、カフェにて行う海月観察会にて、ストロビラを配布します。

      その後、発生しているエフィラを配布します。

      期間限定となります。詳細はウニ受精実験後にアップします。

       

       

      【 ワレカラ 】

      マニアックで、好き嫌いが分かれる生物かと思いますが、その動きやしぐさがかなりおすすめです。

       

      * 推奨ご注文日:ご来店希望の3日前

      * ¥1000  3体+藻

       

       

       

      【 タコクラゲ 】

      ポリプを維持しています。

      安定してクラゲがでるようになったら配布始めたいと思います。

       

       

       

      【 ウニ プルテウス幼生 】

      冬と夏にカフェで行う受精実験で生まれたウニの幼生プルテウス。

      期間限定となります。詳細はウニ受精実験後にアップします。

       

       

      いろいろな生き物を飼育しています。

      カフェではこれらの生物を配布しています。

      前半に配布詳細、記事後半に飼育方法を記載しております。

       

       


      飼育方法

       

      【 ゾウリムシ 】

      お持ち帰りいただいた容器のままでOKです。

      光があまりあたらない室内に置いてください。

      月に2〜4回程度、付属の錠剤をカッターで削り、耳かき1杯ほど(ほんの少し)をペットボトルに入れて軽く振ってください。

      目視でも細かい粉が浮遊しているのがわかります。

      これがあまりにも多くなったら、メダカに与えるか容器を増やしてください。

      容器を増やす際には。予め購入したミネラルウォーター(日本産の安いものでかまいません)を半日、ゾウリムシの飼育ペットボトルの横に置いて温度を合わせます。その後、ミネラルウォーターの水を半分ほど他のグラスなどに移し、ここにゾウリムシ飼育水を満タンに注ぎ、軽く混ぜてからもとのペットボトルに戻します。

       

       

       

      【 ボルボックス 】

      直射日光があたらない明るい室内に置いてください。

      お渡しする際には土は入れない飼育容器(ペットボトル)ですが、土を入れた従来の飼育環境を作りたい場合には

      赤玉土と水を耐熱ガラスの容器に入れて、30分ほど煮沸します。

      そのまま常温になるまで冷まします。

      都市伝説的に、ボルボックスにはボルビックと言われていますが、実際にPHがあっているようです。

      土を入れない場合はボルビックに滅菌した石灰石やアサリの殻などを入れてください。

       

      ルーペでペットボトルの外側から見た時に密集して存在する時には植え継ぎをします。

       

       

       

       

      【 ミジンコ 】

      ペットボトルでお渡ししますが、かわいい硝子壜などに移して飼育するほうが楽しいです。

      糞が土のようにたまりますが気にしないで、そのままにしておきます。

      容器内に苔が生えてきたら(内側が茶色くなる)、別の容器を用意して、飼育水ごと移し替えてください。

      餌は週に1回程度、不足の錠剤をカッターで削り、耳かき1杯ほどを与えてください。

      また、爆増させたい場合は、付属の粉状のものを餌とは別に耳かき1杯ほど与えてください。

      殖えすぎたら、メダカに与えたり、容器を大きくしたり、容器を増やしたりしてください。

       

       

       

       

      【 ピロキスティス 】

      昼間は直射日光が当たらない明るい場所に置き、夜はできるだけ電灯の明かりが届かないところに置き、昼夜の区別をつけてください。

      殖えてきたなと思ったら(ルーペで見るとうじゃうじゃとつながって固まっている)容器を増やしてください。

      人工海水を容器の1/3の深さくらいまで入れ、これにピロキスティス飼育水を7分目になるまで注ぎ、もとの飼育容器には人工海水をもとの水位まで足します。

       

       

       

       

      【 アルテミア 】

      容器内に苔が増えてきたり、飼育水が濁ってきたら、別の容器に人工海水を入れ、アルテミアを茶こしなどでこし、新しい容器にアルテミアだけを入れます。

      アルテミアは発生した苔も食べているようなので、あまり神経質に容器を換えないほうがよい場合もあります。

      餌にはいろいろな説があります。特別な餌は不要とかPSBというバクテリアの水を少量入れるとか、クロレラを食べるなど。ウニ幼生の餌として培養している浮遊珪藻を入れてみたりなど試しましたが、結局、ゾウリムシなどに与えている錠剤の粉を入れることでバクテリアが発生してそれを餌とする藻類が水中に増え・・・・・という循環が一番うまくいっています。

       

       

       

      【 グリーンヒドラ 】

      餌はブラインシュリンプを塩抜きしたもの(ブラインシュリンをカルキ抜きした水で洗ってカルキ抜きした水で満たした容器に放ち、10分ほど経過したら、さらに洗って、別のカルキ抜きした水で満たした容器に放ち、10分ほど待ちます)を与えています。

      しかし、手間がかかるので、タマミジンコを飼育して、それを週に1回程度、数匹、グリーンヒドラの飼育容器に入れるのが楽です。体内に共生させているクロレラが光合成をするので、直射日光の当たらない明るい場所に置いてください。

       

       

       

      【 サカサクラゲ 】

       

       

       

      【 ミズクラゲ 】

       

       

       

      【 ワレカラ 】

      水流のある水槽で飼育します。海水です。

      捕まっている藻が必要です。

      水流はろ過装置が発するもので十分です。

      藻を食べるのですが、餌が不足すると共喰いをするので、シラスやオキアミ、クリルなどを小さくちぎってあたえます。

      目の前に差し出すと興味を示しますが、さらに差し出すと驚いてのけぞります。

      ちょうどYouTubeなどで外国の赤ちゃんが大げさに驚く動画などがありますが、あんな感じ。

      ビビッてのけぞって、餌を落としてしまうと、名残惜しそうに落ちていく餌を眺めています。

      場合によってはちゃんと拾いに行きます。

      シラスなどは水を汚すので、落ちた残りかすをスポイトで吸い取って、ついでに汚い水も吸い取って捨て、きれいな海水を補充してください。

      メスはおなかにある育児嚢で卵を抱え、生まれた子供もしばらくの間、お母さんの体にくっついています。

       

       

       

       

       

      【 タコクラゲ 】

       

       

       

      【 ウニ プルテウス幼生 】

       

       

       

       

       

       

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      今年のツダナナフシ

      2018.05.03 Thursday 12:40
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        昨年の8月21日に、アクアリウムバスでツダナナフシを買いました。

        甥と半分こして(バックアップの意味があります)孵化させました。

         

        昨年購入時のブログ   >>ツダナナフシ

         

        昨年はわたしは3つだけ担当しました。

        このうち、AとCが孵化しました。

         

        虫は苦手なので、孵化してからは飼育は甥の担当です。

        ツダナナフシはアダンという植物の葉しか食べません。

        アダンの栽培も、おばさんにああだこうだ(沖縄の植物なんだから、そろそろ家の中にしまいなさいとか)言われながらも甥がやります。

         

        孵化したのが9月中旬。

        数日に一度、霧吹きで水分を与えていたところ、フタの裏側に孵化したのがくっついていました。

         

        孵化した時のブログ  >>ツダナナフシ孵化!

         

        生まれたては結構可愛いです。

        若草色もきれい・・・

         

        ツダナナフシ/きらら舎

         

        孵化して数日後に発見

        ツダナナフシ/きらら舎

        ツダナナフシ/きらら舎

        ワレカラにも似てます。
        ツダナナフシは1989年に西表島で見つかったばかりのナナフシで、その大きさに驚く人も多いと思います。
        前述のとおり、餌はアダンという海浜植物なので、ツダナナフシを飼育する場合にはアダンの栽培が必須となります。
        ランニングコストを気にしない場合は葉1枚50〜100円くらいで通販でも販売されているようです。

        アダンの種子は浮力が大きいので、海流にのって熱帯から分布圏を広げてきました。
        ツダナナフシの卵も海水に浮きます。卵の内部はいくつかの層があり、中間にあるコルクの層によって浮力を得ていると考えられます。
        アダンを主食とするツダナナフシがアダンの種子と同様に海流に乗って移動ができるのは、棲息域の拡大と同時に餌の確保もでき、実に考えているなあと思います。

         

         

         

        最初の個体から2か月経過してからやっと孵化したもの

        ツダナナフシ/きらら舎ツダナナフシ

        生れたばかりの幼虫は水もよく飲みます。

         

         

        ツダナナフシ/きらら舎

         

        ツダナナフシ/きらら舎

        脱皮を繰り返して大きくなっていきます。
        だんだん緑が濃くなって縞模様がはっきりしてきました。

         

        ツダナナフシ/きらら舎

        そして今月。

        ずいぶん苦手な感じになってきました(笑)

        飼育容器にいるから怖くないけど、突然机の上に飛んで来たら、ぎゃあ!ってなりそうです。

         

        毒液を噴射します。

        ミント(湿布薬)のような香りがします。。

         

         

        今年は、夏を待たずに卵を入手することができました。

         

        ツダナナフシ/きらら舎

        また、半分こ。

        昨年のものより、少し色が薄い感じです。

         

        昨年は夏も終わり近くで、ここ数年は秋の訪れが早いこともあり、湿らせたティッシュは上にもかぶせていましたが、今年はこれから夏を迎える時期なので、上を覆うのはやめてみました。

         

        ツダナナフシ/きらら舎

        蒸れてカビが発生しないようにするためですが

        覆ってしまうと、孵化してすぐには気づかないというデメリットもあるので。


        研究によると、海水に浸された卵のほうが孵化率があがるとか。
        見た目的にやや心配な卵に関しては、海水に浸すという作戦も考えてみようかと思っています。

         

        ツダナナフシ/きらら舎

        ナナフシ容器、セット完了です。

         

         

         

         

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        タコクラゲポリプ

        2018.05.01 Tuesday 12:55
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          サカサクラゲとミズクラゲのポリプはどんどん殖えていて、

          餌を極力与えずに増殖スピードを制御しているほどなのですが、

          タコクラゲポリプはとても小さいということもあって、なかなか難しかったのですが

          何度かポリプ壜システムを変えてみたりしながら、何も見えない壜にとりあえずはブラインシュリンプを投入していました。

           

          そして、今朝。

          ようやく、タコクラゲポリプ壜にポリプらしきものを発見!

           

          ただ、サカサクラゲが混入した可能性もあるのですが、

          形的にタコかなあ・・・・・・タコだといいなあ・・・・・

           

          ミズクラゲには柄のようなものがほぼなく、

          壜の壁や底、基質に乳白色の粒がついている感じで、そこから触手が伸びています。

           

          サカサクラゲとタコクラゲは 鉢虫綱 根口クラゲ目と同じ。

          ポリプも柄の先にチューリップのような形のものがついています。

           

          クラゲ/きらら舎

          三角形の傘みたいなサカサクラゲポリプ

           

          クラゲ/きらら舎

          クラゲ/きらら舎

          タコクラゲポリプ壜にいたポリプ。

           

          タコクラゲメデューサ(成体)の丸っこい形を彷彿させる形・・・・・に見えなくもない。

           

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          ムシロガイとタマクラゲ

          2018.04.24 Tuesday 11:46
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            タマクラゲ(学名: Cytaeis uchidae Rees)は、ヒドロ虫綱花水母目に属するクラゲの一種です。

            直径わずか1.5mmほどの小さな丸いクラゲです。

             

            ヒドロ虫綱はポリプが細い糸みたいな種類。

            細い糸みたいなものはストロンと呼ばれる、植物ならば地下茎みたいな感じです。
            ストロンからポリプが出ます。別にクラゲ芽と呼ばれるポリプとは違うものが出て、そこにクラゲがちょうど実がなるみたいに出現し、やがて拍動を始めて遊離します。

            タマクラゲのポリプはムシロガイ(学名: Nassarius ivescens)の殻の上に付着します。

            生きたムシロガイ以外でポリプを飼育することにはいまだ誰も成功していないという不思議な共生です。

            付着している貝が死ぬとポリプはクラゲを放出して死ぬそうです。

            こりゃあ、飼育は難しそうだと思っていたのですが、

             

            「ポリプが付着している貝が死んでも、同じ水槽に生きたムシロガイがいれば、ポリプは生存し続けられる。」

             

            生きたムシロガイが分泌する何らかの物質によってタマクラゲのポリプは死んだ貝殻の上にあっても生きていけるということらしいのです。

            まあ、クラゲが出ても生まれたてだと1mm程度なので、気づけるかどうかも不明で、飼育する愉しみは少ないかもしれませんが。それでも飼育してみたかったのには気になっていることがあったためです。

            それは

            「生体内に緑色蛍光タンパク質(Green Fluorescent Protein; GFP)様の物質を持ち、青色光を照射すると緑色の蛍光を発する。」という研究報告があるのです。

            ポリプ、クラゲ芽、成体に GFP様の物質が局在するらしい。

            これを見てみたいのです。

             

             

            そこで、まずは複数のムシロガイを小さな水槽に入れてみました。

             

             

            ムシロガイとタマクラゲポリプ/きらら舎

            通常は砂に潜っています。

            たまに水管だけが砂の上ににゅっと出ていたりします。

             

             

            ムシロガイとタマクラゲポリプ/きらら舎

             

             

            誰もいないように見える水槽に、賞味期限切れの釜揚シラスを入れてみました。

            あっという間に砂から出てきて喰らい付きます。

             

            ウミホタルもそんな感じです。
            何にもいないように見える水槽に餌を入れると、砂の中からわらわらとウミホタルが出てきて餌に群がります。
            匂いがわかるのでしょう。

            ムシロガイが産卵し、ベリジャー幼生の出現期にタマクラゲ成体も産卵します。

            受精卵からプラヌラとなって海中に飛び出した時に、運よく、ムシロガイの稚貝と出会って共生が始まれば一安心というわけです。

             

            ムシロガイとタマクラゲポリプ/きらら舎

            貝殻の表面の毛みたいなものがポリプです。

             

            ポリプにブラインシュリンプを与える時は、ムシロガイの食事タイムに合わせなければなりません。なぜなら、普段は砂の中なので、ムシロガイが出てこないとポリプも餌にありつけないのです。

             

            ムシロガイとタマクラゲポリプ/きらら舎

             

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