天氣後報 II

理科室カフェ/天気管と結晶生成管

2016.10.02 Sunday 10:25
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    2016年10月1日(土)

    今日の理科室カフェは天気管と結晶生成管。

     

    『鉱物レシピ』の原稿を書いていた時期はAMAZONで必要な試薬が簡単に購入できたのですが、その後、硝酸カリウムが入手困難になりました。

     

    時期的には、その夏に起こった中国天津の爆発事故以降に買えないという問合せが増えたので、そのせいかもしれないと思っています(勝手に思っているだけなので全く関係ないかもしれません)。

    実際に爆発事故のあった倉庫では硝酸カリウムが保管されていました。Wikiペディアでは「硝酸カリウム自体は燃えない」と書かれていますが、わたしはこれで線香花火を作ったこともあるし(理科教師らと学校で)、爆薬を作る材料であることには違いありません。

    とりあえず、中国の爆発事故の一番の問題点は硝酸カリウムではなく、禁水性物質に放水したからだと考えられますが・・・・・

     

    そういうわけで、本に書いちゃったのに作ることができないのは申し訳なく、なんとかならないかと考えていました。

    天気管に必要なもの・・・

    * 樟脳、エタノールの溶液

    * 塩化アンモニウム、硝酸カリウムの水溶液

     

    ならば!

    NH4Cl・・・KNO3・・・・・アナグラム的にシャッフルしてみると・・・・・塩化カリウムと硝酸アンモニウムでいけるのでは!?

     

    塩化カリウムは比較的簡単に入手することができました。

    アメリカの薬殺刑に使われると聞いたことがあったのですが、結局、生体においてナトリウムと拮抗的に作用する成分なので、大量投与すれば血圧低下など重篤な症状を引き起こすでしょう。

    現状では前述のとおり、降圧剤やカリウム投与の目的で医薬品として使われていますし、増粘安定剤として用いられています。

     

    硝酸アンモニウム・・・・・これはなかなか買えそうにありませんでした。硝酸カリウムと同様爆薬の材料のようです。スラリー爆薬の主成分で、含水爆薬だという記述を見つけました。つまり水溶液でも爆発するのか!!!!

    でも、さらに調べてみると別名が「硝石」です。水と反応すると急速に温度が下がるので瞬間冷却剤に用いられている・・・

    虹標本(液晶)をイベントなどで販売する際に温度を下げるための寒剤の成分を確認してみました。

    「硝石」

    間違いなく、そう書いてあります。

     

    それで、塩化カリウムとインスタント水枕から取りだした硝石を使って天気管づくりを始めました。

     

    今回もこれを使っています。

     

    天気管ワークショップ/きらら舎

    新試薬にて作った天気管たち。

    左の試験管3本は作りたてなので結晶はまだ安定していません。

     

    天気管ワークショップ/きらら舎

    樟脳とエタノール量って混ぜます。

     

    天気管ワークショップ/きらら舎

    硝石を加えます

     

     

    天気管ワークショップ/きらら舎

    純水を加えると一気に白濁します

     

     

    天気管ワークショップ/きらら舎

    試験管に移し

     

    天気管ワークショップ/きらら舎

    湯煎して再結晶させます

     

    本当は作った溶液をすべて湯煎すればいいのですが、試験管に入りきらない分量でしたので今回はこのようにしました。

     

    少量で作ると誤差が響くので100ml弱作りました。

    残った分もお持ち帰りいただきました。

     

    試験管と別の容器(余った分)を比較して、あまりにも様子が違うようであれば、試験管に移す際の撹拌が足りなかったと思われるので再度まぜてみてください。

     

    あとは、エタノールが蒸発した分、結晶が多くなっている場合もありますので、お渡しした調整液にて調整してみてください。

     

    天気管は不思議なもので、1か月以上もきれいな結晶なんてできそうもない状態であったとしても、根気よく、同じ場所(直射日光は避けてください)に置いてあまりに塊が浮かんでしまっている場合はときどき振って混ぜ、様子をみてください。

    だんだん結晶に透明感が出てきて、ある朝、きれいな結晶が生まれます。

     

    きれいな結晶ができるようになったら、試験管のネジキャップをはずし、口の部分に水道に使うシール(防水のテープ)を2巻してキャップを閉めてください。

     

    今回作った方でなかなかきれいな結晶ができない方、シールがわからない方は予めご連絡の上、ご持参いただければ対応いたします。

     

    次回のワークショップは11月12日(土)を予定しています。

     

    追伸:スノードームでの天気管は天気管の成分の相性が悪いので短期間で楽しむ以外にはお勧めしていません(ので、販売も中止しました)。同じ理由で調整中にはシールはしません(蓋はきっちり締めてください)。

     

    ワークショップ(cafeSAYA) | comments(0) | - | - |

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