天氣後報 II

サカサクラゲ飼育について(海月観察会7/15)

2017.07.16 Sunday 09:46
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    海月観察会へご参加いただいたみなさまへ。

     

    このたびはご来店いただきありがとうございます。

    今までのブログ記事と内容が重複する部分もありますが、飼育の経験から改良した点もあり、

    再度、観察会にてクラゲポリプを連れて帰られた方へ飼育および宿題のポイントについてまとめておきます。

     

    飼育の仕方

    クラゲのエフィラのほうは説明書に記載したとおりです。

    ・ブラインシュリンプを孵化させる

    ・ブラインシュリンプを濾して海水をかけて洗う

    ・洗ったブラインシュリンプを新しい容器に海水をかけて移す

    ・スポイト(小)で吸い取って与える

    ・4時間くらいしたらクラゲを新しい海水が入った容器にスポイト(大)で移す

     

    ポリプ飼育

    ポリプも基本的に同じ方法でかまいませんが、ポリプはプラヌロイドを出している可能性があります。

    これももれなく育てたい場合は・・・・・

     

    ポリプ容器の中にサンゴの欠片(2〜5cmくらい)を数個入れておく。

    ブラインシュリンプはごくわずか、できるだけポリプに近づけてふきかける。

    ポリプをよく観察するとプラヌロイドができていることがわかります。

    これが見えない場合は完全換水でかまいませんが、プラヌロイドをつけていたら、換水はスポイトで別の容器にとり、新しい水を加えるという方法で行います。

    別の容器に取りだした水は捨てる前に下に黒い紙を敷いて、スマホカメラの倍率MAXで小さな白い粒がないか確認して、みつけたら飼育容器にスポイト(小)で吸って戻してください。

    うまくいくと飼育容器に入れたサンゴの欠片に固着してポリプが殖えます。

     

    きらら舎のポリプ飼育は・・・・・

    大きな壜にスポンジフィルターを入れて水を循環させています。

    換水はほとんどしません。

    スポンジフィルターにプラヌロイドが引き寄せられて、そこでポリプになります。

    多くのポリプがここにくっついているのですが、とりはずすことができず、お渡ししたものはガラス容器についていたり、はぐれポリプになっていたものです。

     

     

    夏休みの自由研究として

     

    (1)サカサクラゲについて調べてみよう

    サカサクラゲ

    学名: Cassiopea ornata

    別名:Upside-down jellyfish

    分類名:動物界 刺胞動物門 鉢虫綱 根口クラゲ目 サカサクラゲ科 サカサクラゲ属

    生息分布:調べてみよう 

    環境:調べてみよう

    全長:調べてみよう 

    寿命;調べてみよう

    体色:調べてみよう 

    口腕数:調べてみよう 

    餌:プランクトン、体内の渇虫藻から得る栄養

     

    ヒント&おまけ

    サカサクラゲの全長として本などに掲載されている数字は海で育った場合です。

    水槽だとその大きさによってある程度のサイズまでしか育ちません。

     

    「口腕(こうわん)」とは足みたいに見える部分のことです。

    根口クラゲ目は口腕の先に餌を吸い込む部分があり、吸い込まれた餌は、口腕を通っている細い管を通して体の真ん中にある胃腔まで運ばれます。

     

    (2)観察してみよう

    本やネットで調べたことを丸写ししてまとめるのは簡単です。

    しかし、実際に飼育して観察したことを記録することは自分にしかできません。

    せっかくの機会なので、毎日観察して記録を残してみましょう。

    続けることは大変なことなので、どうしても書くことがない時は写真だけでもかまいません。

    スマホカメラ(持っていない場合はお父さんやお母さんに手伝ってもらいましょう)で、倍率を上げてできるだけアップで撮影します。

    小さいうちは傘の周囲がぎざぎざなのが観察できます。

    大きくなるとだんだんぎざぎざがなくなっていきます。

    大きくなってきてその他、どこが変化するかをよく観察してみましょう。

    (大きくなってきた個体の傘については7/15に撮影されたかと思います。撮影できていなかった場合は画像を送ります。または8/27にもご参加ください)

     

     

    ポイント

    方眼用紙やカッターマット(白っぽいものと黒っぽいものの両方で撮影すると、それぞれに見やすい部分があるのであとで使えます)など方眼があるものを下に敷いて撮影します(サイズがわかります)。

    餌を与えた時、体のまわりにくっ付いていること、

    粘液をだして周囲にある餌を確保しているみたいに見えること、

    数時間後には体の真ん中がブラインシュリンプのオレンジ色に色づいていること、

    ここできれいな水に移しますが、それからさらに数時間後には白っぽい排泄物を吐き出すこと、

    傘の部分で容器にくっ付いていること、

    くっ付いている傘の部分には粘液の輪ができていること(この輪はスポイトで水を吹きかけるとはずれます。はずれたら吸い取って捨ててください)

    ・・・・・などを観察して記録しましょう。

     

    (3)8月27日も参加される場合

    数段階の成長した個体を用意しますので、撮影してみてください。

    (1)の調べてみましょうについて、わからないことがあれば聞いてください。

    最後に

    ・なぜ、このテーマ(サカサクラゲの観察、サカサクラゲの研究・・・・・)を選んだのか

    ・飼育してみての感想

    を、まとめましょう。文章が思いつかない場合は8/27に一緒にまとめてみましょう。

     

    なお、8/27だけ参加予定されている方は先にクラゲ&飼育用キットを取りにきてください。

    (ご来店の3日前の正午までにご予約の上、通信欄にクラゲ飼育キット希望とお書きください)

     

     

    (4)ついでの飼育

    餌のブラインシュリンプも生きています。

    海水を入れた別の容器に入れて観察すると、大きくなります。

    餌としてはブラインシュリンプと呼ばれていますが、正式名はアルテミア

    動物界  節足動物門 甲殻亜門 鰓脚綱  サルソストラカ亜綱 無甲目(ホウネンエビ目) ホウネンエビモドキ科 アルテミア属

     

    ブラインシュリンプには最初は口がありません。

    孵化直後はノープリウス幼生と呼ばれます。二対の触角と一対の大あごをもち、頭の真ん中に1個の単眼があります。

    約12時間で卵黄を消費し尽くし、最初の脱皮を行います。

    脱皮ごとに体長が伸びて胸部の鰓脚を増やして行き、それにともなって、第二触角は小さくなります。

    15回ほどで成体となります。

    成長の途中で複眼ができます。つぶらでかわいい眼です。

    さらに成長すると、オスが頭部の把握器でメスの体を後ろ下側から把握し、しばらくつながったままで泳いでいるのを観察できます。

    そのうちメスはおなかに卵嚢(らんのう)を抱えます。この中には数百個の卵が入っています。

     

    飼育する場合は、魚の稚魚用の餌でOKです。

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