天氣後報 II

9月の鉱物標本/イリノイ州産蛍石ナゲットA

2017.09.12 Tuesday 10:46
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    きらら舎で扱っているイリノイ州産蛍石ナゲットは、

    約35年前に蛍石標本採集をしていた人(の関係者)が、当時の在庫を地学資料として販売をしたものです。

    これが鉱物標本コレクターの目にとまり、販売が続けられ、数か月前に、在庫終了となりました。

     

    この人が扱っていたイリノイ州産蛍石は MVT mineral というイリノイ州蛍石鉱脈の地質学を知る上でも特殊な標本でした。

    MVTとはミシシッピヴァレイタイプの頭文字で、 炭酸塩岩中に存在する低温熱水性交代鉱床で、アメリカのミシシッピ川流域に多く発見されているのでこの名がつけられました。

     

    とはいえ、きれい、かわいい、おいしそう!なんて基準で鉱物標本を蒐集している人間には、どうでもいいことです。

    ただ、本来の地質学の研究のためではなく、八面体に割ってみよう!とか蛍光するかどうかなんてことを問題にしている日本のこんな店に届いてしまって、やや申し訳ない気がしたので、そういう標本なんだよ〜〜とお知らせしたものです。

     

    では、在庫限りとなっているこのナゲットたち。

    少しづつ紹介&販売していくことにします。

     

    まずは9月A

    イリノイ州産蛍石/きらら舎

    表面の紫部分には蛍石結晶特有の形が現れています。

     

     

    イリノイ州産蛍石/きらら舎

    しかし。裏は安納芋と紫芋のバイカラー(笑)

     

     

    イリノイ州産蛍石/きらら舎

    この標本を確保していたのは、2つ理由があります。

    1つは三層がよくわかること。

    そして光を当てると紫と濃黄色の中間が美しいピンク色に見えること。

     

    イリノイ州産蛍石/きらら舎

    2つ目は、イリノイ州産の蛍石はほとんど蛍光するものはないと言われることが多い中、複数の蛍光を呈すること。

    上でピンク色になった層は青白い蛍光をします。

    写真では青いですが、肉眼ではもう少し白っぽい蛍光です。

     

    イリノイ州産蛍石/きらら舎

    濃黄色部はピンク蛍光。

     

    イリノイ州産蛍石/きらら舎

    そして、紫層の内部にとても明るく蛍光する部分があります。

    インクルージョンだと思われます。

     

    いろいろ楽しめる標本なので、ぜひ、保管の際にはイリノイ州のMVT mineralとしても価値があるものだと記載しておいてください。

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