天氣後報 II

2017海月観察会〜ミズクラゲ〜

2017.10.29 Sunday 10:53
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    昨日、今年の海月観察会〜ミズクラゲ〜を開催しました。

     

    ミズクラゲ/きらら舎

    普段のミズクラゲポリプ。

     

    これに温度刺激を与えるとストロビラ化(ストロビレーション)を始めます。

    実際には給餌停止・光量の調節などを合わせて行います。

     

    ミズクラゲ/きらら舎

    伸び始めました。

    ストロビラは日本語では横分体といいます。

     

    ミズクラゲ/きらら舎

    さらに伸びています。

    くびれがくっきりして、色も杏子色に色づいてきました。

    また、触手は残っています。

     

    ミズクラゲ/きらら舎

    色はどんどん赤くなっていきます。

    この頃になると、日々状態が変わります。

     

     

    ミズクラゲ/きらら舎

    昨日の一番進んでいたものたち。

     

    ミズクラゲ/きらら舎

    ミズクラゲ/きらら舎

    L-eyeにて お手伝いスタッフ@ヴォイドさん撮影

     

    触手はすっかり退化して消滅しています。

     

    ミズクラゲのポリプは分裂などで殖えていきます。

    上の写真は、2つのポリプがくっついていて、片方だけがストロビラ化したようです。

     

     

    ミズクラゲ/きらら舎

    ストロビラとは松かさのこと。

    上の赤い2つは本当に松かさみたいです。

    下のものはもともとが大きなポリプだったのでしょうか。

    かなり伸びています。

    この長さが長いほどエフィラはたくさん出るのですが、お尻のほうもエフィラは小さくてあまり長く生きません。

    (たくさんの中で飼育するためだと思います。数匹だけ丁寧に飼育すれば長生きするのかも)

     

     

     

    ミズクラゲ/きらら舎

    さきっちょのほうは、エフィラの腕がわかるようになってきました。

     

    ミズクラゲ/きらら舎

    やがてさきっちょから拍動を始め、エフィラが遊離していきます。

     

     


     

    ミズクラゲ/きらら舎

    エフィラ・・・・グー

     

    ミズクラゲ/きらら舎

    エフィラ・・・パー

     

    L-eyeにて お手伝いスタッフ@ヴォイドさん撮影

     

     

     

    【飼育方法】

    温度:15〜22度(25度以上にならないように。20度がベスト)

    比重:海水より少し薄目。比重では1.020。塩分濃度では2.7%くらい

     

    (1)海水を作る

    まずは海水を作っておいてください。

    比重計や塩分濃度計がない場合は、キッチンスケールなどで人工海水の素を14g量ります。

    これを500mlの水道水にカルキ抜きを入れたものに入れてよく振って溶かします。

    500mlは予め、500mlの炭酸水などの入ったペットボトルを購入し、水面の高さを油性マジックやビニールテープでマークしておきます。

    その後、中身は美味しくいただき、よくすすいで使います。

     

    (2)エフィラが分離するまではできるだけ動かさずに観察します。

     

    (3)エフィラ容器を用意します。

    (お渡しした小さな太鼓型のびんに一晩置いた(1)を入れます)

     

    (4)エフィラが遊離したらスポイトで吸ってエフィラ容器に移します。

    エフィラは下にたまっているので、時々、飼育びんを回して水流を作って泳がせます。

    しかし自力で泳ぐと体力を消耗するので、適度に行ってください。

    スポイトで水流を作ることも有効です。

     

    ミズクラゲ/きらら舎

     

     

     

    (5)ブラインシュリンプを孵化させます。

    ブラインシュリンプ容器(小さな四角いタッパでOK)に(1)を入れ、耳かき半分のブラインシュリンプエッグを入れ、振って混ぜて、温かいところに置きます。

    28℃で24時間で孵化します。

     

    (5)ブラインシュリンプを洗う

    孵化した水はとても汚れているので、ブラインシュリンプは洗って与えます。

    孵化したブラインシュリンプは光のほう(角)に集まっているので、それをスポイトで吸い取り、フィルターの上に出して濾します。

    フィルターはプランクトンネットやストッキング、茶漉し(セレックVフィルター)などが使えます。

    コーヒーフィルターを使ってもよいのですが、ペーパーやネルだとブラインシュリンプがくっついてしまう場合があります。

    濾したら、上から水をかけて洗います。水はカルキ抜きした水道水でも(1)の海水でもどちらでもかまいません。

    洗ったら、フィルターを逆さまにして別の容器の上に置いて海水をかけて容器の中にブラインシュリンプを落とします。

     

    (6)給餌

    遊離したエフィラに給餌します。

    エフィラは給餌用の容器やシャーレに移して、上からブラインシュリンプを吹きかけます。

    ちゃんと食べることができれば、中心部(胃腔)がふっくりと色づきます。

    できるだけ食べっぱぐれないようにします。

    しかし一度に大量のブラインシュリンプを与えると水が汚れますので、少量づつ丁寧に給餌します。

     

    エフィラを出し切ったポリプにも給餌します。

    ポリプは容器に再固着するので、飼育容器にブラインシュリンプを入れます。

     

    (7)換水

    エフィラが餌を食べている間、飼育容器を洗ってきれいな海水を入れておきます。

    エフィラは給餌4時間後に、飼育容器に戻します。

    丁寧に飼育する場合は給餌1時間後に飼育容器に戻し、さらに数時間後、水が汚れたと思ったら(4時間後くらいで消化して未消化の分や排泄をします)再度水を全換水します。

    ポリプも同様ですが、エフィラほど神経質にならなくても丈夫です。

    また、ポリプは1週間に一度くらいの給餌でも死にません。

    毎日餌を与えればどんどん殖えるし、ぎりぎりの餌だけを与えていればそれほど殖えません。

    給餌したら必ず換水しますが、給餌しない場合でも水が汚れたと感じたら換水します。

     

    換水時には温度を合わせることも忘れずに行ってください。

     

     

    ミズクラゲは約1か月後にメタフィラ〜稚クラゲとなります。

     

    ミズクラゲ/きらら舎

    ミズクラゲ/きらら舎

    ミズクラゲ/きらら舎

    メタフィラ

     

     

    ミズクラゲ/

    ミズクラゲ/

    稚クラゲ

    約5〜8mm

     

    大きくなってきたら、できるだけ密度を低くして育ててください。

    (容器を大きくする)

     

    エアレーションをしたほうが生存率は上がります。

    エアレーションはごく弱く、先にエアストーンなどはつけずに1秒間に5気泡くらいで水流を作ります。

    水流を作っても吹き溜まりみたいな部分はどうしてもできますので、時々溜まっているクラゲたちをスポイト水流で吹き飛ばして水流に乗せてください。

     

    ミズクラゲ/きらら舎

     

    1cmを超えたら水槽に移します。

    ミズクラゲは

    ・水流が必要

    ・気泡が傘に入ると穴が開いてしまう

    ・濾過装置を入れると吸い込まれてしまう

    ・・・・・という難問があります。

     

    今までいろいろな水槽を試し、自作でも試したのですが、Jelly Clubの作っているシステムが一番長く飼育することができました。

    既製品を使って作っている水槽なので、価格もリーズナブルな上、管理人の山田さんはとても親切なので、いろいろ相談にも乗ってくださいます。

    何年もミズクラゲは3ヶ月くらいしか飼育することができなかったのですが、この水槽と山田さんのサポートで昨年は長く飼育することができました。

    http://www.microbase.jp/JellyClub/ShopData/os10.htm

     

     

    今回発生させたエフィラは11月26日のアクアリウムバスにて販売予定です

    (知人のブースに間借りします。ブース名などは追ってこのページでご案内します)

     

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