天氣後報 II

水晶観察機

2018.03.18 Sunday 10:36
0

    水晶には右巻きと左巻きがあります。

    何度か、カフェでもワークショップを開催し、『鉱物レシピ』にも記載しました。

     

    水晶での「右巻き・左巻き」は原子レベルの話です。

    水晶(石英)の化学組成式はSiO2ではありますが、ベースは珪酸塩(SiO4)です。

    構造としては酸素4つが作る四面体の真ん中に珪素が入っています。

    この四面体をした珪酸塩が酸素を共有する形で三次元につながっていて、ある一定の方向(※)からみると螺旋になっているのです。

    この四面体3つで360度一周する螺旋構造です。

     

    自然界には右巻きと左撒きがちょうど半々(50%づつ)で存在していると言われています。

    しかし、工業的に利用されている人工水晶は右水晶です。

    水晶振動子を作る場合、右巻きと左撒きでは切断方位を逆にしなければなりません。そこで間違えて加工しないように、あるいはそういう確認をしないで済むために、工業用の人工水晶は右巻きに統一されているというわけです。

    人工水晶については、またカフェなどのワークショップにてお話&観察します。


    ところで。

    水晶には「旋光性」があります。

    前述の※ある一定の方向というのは結晶軸の方向です。結晶軸はCrystal-axis、成長軸、c軸・・・・・などとも呼ばれます。

    この結晶軸の方向に進む偏光の振動面が進行距離に比例して回転する性質です。

    自分・水晶球・光という位置で、光と自分を結ぶ直線と水晶球の結晶軸が重なった時、右水晶では偏光面が右回り(時計回り)に,左水晶では左回り(反時計回り)に回転します。

    これを肉眼で見るにはいくつかの方法があります。

    簡単なのは、パソコンなどの画面でできるだけ明るい白っぽいものを表示させ、これを背景にして3D眼鏡をかけて水晶球を観る、という方法。

    もう1つは偏光板と1/4波長板を使う方法。

    偏光板と1/4波長板を使ったキラリビュアーを一時期扱っていましたが、なかなか継続して製造ができないようなので

    KentStudioに製作を依頼してみました。

     

    キラリビュアーは雲母板を使っていたようですが、今回は1/4波長板を使用しました。

    雲母板を使う場合は雲母板が最も明るく見える方向にして入れるのですが、1/4波長板は45度で使います。

    偏光板は直交偏光(クロスニコル)の方向です。

     

    同じ水晶玉を前後逆にして,反対側から見ても,螺旋の向き(巻き方)の左右は変化しません。

     

     

     

    水晶観察機/きらら舎

    試作できました。

    水晶球ホルダーはこれから製作。

    最終的にはいつもの焦げ茶のオイルスティンで塗装します。

    オリジナルアイテム(月光幻燈室) | comments(0) | - | - |

    コメント

    コメントする