天氣後報 II

009 Polaris

2014.02.27 Thursday 01:13
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    決して若くはない2人の紳士は、天文台のドームの上でグラスを片手に夜空を眺めていました。
    ドームの中には大きな望遠鏡があるのに、わざわざドームの上に小さな凹みを作って、そこで空を眺められるようにしてあるのです。

    「君は長い間、あそこに居たんだねえ。」
    「宇宙での任務は星の軌道上までの往復は時間を操作して、地球時間ではほとんど一瞬だから、こうして地球から宇宙を眺めていると、夢をみていたような気がするんだ。」

    「北極星の周りをまわっていた時に、一度メッセージをくれたね。」

    「大きな満月を見ているようで、本当にきれいだったからね。」

    「どうだい? 今、あの星の光をマーブル化してみないか?」

    館長の言葉に、思い出したようにポケットからマーブル化のための壜を取り出して、一晩中、北極星の光を集めました。

    Polaris

    Polaris


    白く輝く光に、どこか冷たい光が筋のように入り込んだ球となりました。
     
    マーブル(球体研究室) | comments(0) | - | - |

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