天氣後報 II

天気管/鉱物レシピ076P

2015.04.14 Tuesday 19:45
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    この記事は『鉱物レシピ』076P 天気管 のフォローとして書いています。
    また、以前より個人的に実験観察を行っている記録や完成品販売予定なども加筆更新していきます。
    【更新履歴】記事も履歴もすべて昇順で記録しています。日付クリックで記事にジャンプするようにしました。
    記事制作 2015.04.14
    更新   2015.06.09 梅雨入時期の状態と新レシピ
    更新   2015.08.23 真夏日の状態と新レシピ
    更新   2015.08.26 秋の気候の状態と販売について
    更新   2015.09.07 仕様別の結晶の形と調整セットについて
    更新   2015.09.09 台風との関係
    更新   2015.09.09 秋の到来
     
    2015.04.14

    天気管。
    ストームグラスとも呼ばれていて、密封された容器の中で生まれたり消えたりする結晶の状態や形で天気を予測するというもの。

    これについて『鉱物レシピ』にも書きました。
    『海底二万里』1870年ジュール・ベルヌ)という小説にストームグラスというものが登場します。潜水艦ノーチラス号に天気予測の道具として設置されているのです。
    (本はカフェにも置いてありますので、お越しの際には読んでみてください・・・長いですが)
    大人になって、天気管と出会う機会があり、それがこのストームグラスだと知りました。天気管を作ってくれた理科の師匠はそのレシピも教えてくれました。
    さらに、その後、イギリスで発行されている古い本も2冊ほど購入して、レシピも改良してみました。
    この本については『鉱物レシピ』の参考文献にも挙げています。

    天気管/きらら舎


    天気管のレシピは一番ポピュラーなものを書きました。
    わたしが作っているものは何パターンがあるのですが、もし、本を購入してくださり、天気管を作ってみた時に、上手く結晶ができなかったら、少しだけ自分のレシピを研究してみてください。

    天気管を置く場所、あるいはその地域、季節、または使用する薬品によっても多少違いがあるかと思います。

    現在は材料の中の「樟脳」をいろいろ試しているところです。

    本の中では耐熱の試験管を使用しています。これは時々再結晶の作業をしていただくためです。
    時間が経過するとだんだんと結晶ができづらくなる、または小さな結晶しかできづらくなる傾向があります。そんな時は湯煎して一度結晶を全て溶かして再結晶させてください。

    完成品は近日中に販売開始予定です。
    まずは本のとおりに作ったもの。

    天気管/きらら舎


    スタンドは結晶生成管のものと同じですが、結晶生成管よりライトアップがきれいです。

    また、スノードーム仕立ても作りました。

    天気管/きらら舎

    天気管/きらら舎

    スノードームは2か月ほど試験的においていますが、大丈夫そうなので販売することにしました。

    天気管については観察日記などもふくめてレシピや考察もいろいろ書きましたので、ぜひ実物を観察しながらお愉しみください。
     
    2015.06.09
    結局、完成品は販売しないまま、東京も今日あたり梅雨入りしそうです。
    室内の気温24度、湿度58%。
    カフェに置いてある天気管の様子です。

    天気管/鉱物レシピ・きらら舎

    天気管/鉱物レシピ・きらら舎

    天気管/鉱物レシピ・きらら舎

    実は、この結晶、ここ3週間ほどこんな状態です。
    夏日を記録した日もあれば、カフェの営業日にはエアコンも作動している中、大きな変化はありませんでした。

    鉱物レシピの執筆中にはいくら探してもみつからなかった資料が先日、やっと出てきて、読み返し、さらに世界各国で公開されている天気管のレシピをもとに、そのレシピと国の位置、公開された季節などを考慮して、日本(東京)の夏仕様を作ってみることにします。

    フィッツロイの記録に記載されていた「天気管の読み方」は独断と偏見にて翻訳し、鉱物レシピにも書いていますが、実際には天候の変化と結晶の形はほとんど関係はないと考えています。
    これは豆本にも書いていたことではありますが、ただ、一つ、温度変化だとも言い切れないことがありました。
    たとえば、それまで全く結晶がなかった試験管の中に、真夏のある日、小さな羽根のような結晶が現れたり・・・。

    ようやく探し出した資料を再度読み返してみると、どうやら温度の下降とそのスピードによるようです。
    一応、資料にある実験結果と考察をもとに、自分でも同様な実験を試みたいと思います。

    それから、上の写真。
    下に細かい沈殿があります。
    これは長年放置しているせいもあるような気がします。
    近日中に、一度、再結晶化させてみることにします。

    また、自宅にある天気管のいくつかは淡い黄色に変色しているものがあります。
    紫外線と関係があるのかと考えていましたが、どうやらそうでもなく、樟脳の鮮度という説もあるようですが、同時期に作り、同じ場所に保管していたものでも、黄変したものとしないものがあります。
    黄変の原因も合わせて実験できればいいなあと思っています。
     

    2015.08.23
    博物ふぇすでは消極的に天気管を販売しました。
    博物ふぇすで販売したものは本にも掲載したレシピで、恐らく、現在世界で一番採用されているものです。
    ただ、これだと冬の時期しかきれいな結晶ができません。
    逆に11月から2月末くらいまでにはとてもきれいな結晶が生まれます。
    そこで、その後、カフェで販売するための超夏仕様を作りました。
    このことはその後のブログに書いていますので、興味のある方はご覧ください。 >>天気管 超夏仕様

    さて。その後の結晶の様子をこのページに記録するのを忘れていたので、さきほど撮影しました。

    天気管/きらら舎

    本日の天気は朝はまあまあ晴れていて、これを撮影した午後4時には空に黒い雲が拡がり、ぽつぽつと雨粒も落ち始めてきていました。

    でも・・・天気のせいで結晶ができたのではありません。
    実は、この撮影をするために朝8時半くらいからカフェに室温設定25度で空調を入れていたためです。
    通常のカフェの営業時では23度なのですが、これは狭い店内の人口密度が高いため、人間の体温による室温上昇を考慮したもの。
    誰もいない本日は25度にしました。

    昨日、7時過ぎに空調を切りましたが、今朝は店内に足を踏み入れた時には外気よりもむわっとした感じでした(外気は風があったのでやや爽やか)。恐らく、そこから数度室温が下がったはず(天気管観察用に明日より店内に温度湿度を計測できるものを設置します)。
    緩やかな、しかし、明確な温度降下によってこの結晶は育ちました。

    天気管/きらら舎

    同じ時期に作った同じレシピでも、置いた場所によってはこんな状態です。

    天気管/きらら舎

    こちらもまた別の試験管。
    これは最初に撮影したものに少し状態が似ています。


    天気管/きらら舎

    そうそう。
    スノードーム入のもの。
    垂れこめた雲のように水面にも結晶がありますが、下から霜柱のようににょきにょきした結晶も育っていました。
    天気管/きらら舎

     

    2015.08.26
    先週、日本にやってきた台風が寒気を引き寄せたせいで、東京は一気に秋の気候となりました。
    夏の間は、早朝、カフェに空調を入れると昼過ぎくらいから結晶が育ってきていたのですが、ここ数日は空調なしでも結晶が成長しています。
    天気管/きらら舎

    天気管/きらら舎

    天気管/きらら舎

    天気管/きらら舎


    >>ご注文はこちら
    ・ポピュラー
    ・夏仕様(8月いっぱいで販売中止)
    ・温暖仕様
    から選べるようにします。

    ポピュラーは古い記録にも残されていて、現在、世界で一番多く採用されているレシピで作ったもの。
    今まではこれでしたが、真夏にはほとんど結晶が生まれません。

    夏仕様は結晶成分が多いもの。
    真夏でも結晶を楽しむことができますが、冬にどうなるのか・・・・・
    結晶成分が多すぎて、きれいな結晶ができづらいと思われます。

    温暖仕様
    真冬でも室内に置いておくと思うし、これからの季節に楽しめるよう、ポピュラーなものよりも少しだけ結晶成分を多くしています。


    調合キット
    11月くらいから、「結晶を増やす」「結晶を減らす」調節ができるキットを販売予定です。

    なお、きらら舎でご購入されたものはカフェに持参していただくと無料で調合いたします。
     

    2015.09.07
    先日。ドールショウでした。
    セットは「診療室」。
    そこで少し蓋が錆びたキャップの硝子壜に天気管の液を入れて、小さなラベル(結晶観察の邪魔にならないサイズ&場所)をはってセット内の小物に仕立ててみましたところ、ちょっといい感じだったので、少しだけ製作して消極的販売をしました・・・が一番最初に完売しました。
    さらに、お問い合わせがあったので、仕様別の販売や、容器、アフターフォローについて、今日は記載しておきます。

    現在きらら舎(ネットショップ)で販売しているのはφ20×17mmのネジキャップの試験管入です。
    春に『鉱物レシピ』を出版してから、レシピではなく完成品での販売のご要望が多く、博物ふぇすより消極的販売を開始しました。
    ネジキャップ式のものは一応、液漏れしないことになっている理化学用品です。
    ただ、輸送や経年の振動などでキャップが緩むことがありますので、時々締りを確認してください。
    緩める方向には回さないで締め直すようにしてください。

    また、通販ご要望の多いスノードーム入は店頭または対面での販売のみといたします。

    そして、今回、ドールサイズとして製作してみたもの。
    φ20×h50mmの小さな壜です。

    天気管ドールセット仕様

    天気管ドールセット仕様

    温暖仕様です。

    ただ、本当は天気管はある程度長さがあったほうが羽根型結晶が美しいのです。

    天気管スノードーム仕様

    これは本日のスノードーム入のもの。
    温暖仕様なのでそこそこ結晶が育っています。

    天気管スノードーム仕様

    でも、高さがないので、上にふわりと大きな羽根・・・・はできづらいと思います。


    今までは、
    「気温が低くなっても結晶がなかなかできない(ポピュラーレシピ)」とか
    「寒くなったら、結晶盛り盛りすぎ(夏仕様」なんてことがあった場合はカフェまでご持参いただければ、無料にて調整します、と、いわば保証付きで密封しないで販売していました。

    気温が常時25度をきるようになってきたら、きらら舎レシピのものを密封して販売していく予定です。
    (ポピュラーレシピベースですが、東京を基準にして、若干結晶ができやすいレシピです)。
    また、カフェで調整した分についても、その場で密封します。

    カフェまでご持参されるのが難しい場合は、11月に販売予定の「仕上げ調整セット」をご購入ください。
    特に東北以北、逆に比較的温かい土地にお住まいの方は環境に合わせて調節してみてください。
    調整セットは何度か調整できますが、結晶が安定してきたら、付属にの密封シールにて密封してください。
     
    2015.09.09
    台風18号(アータウ)は、本日10時過ぎに愛知県知多半島に上陸しました。
    現在は北上を続けていて、夜には日本海で温帯低気圧に変わる予想が出されています。
    ストームグラス、つまり天気管はどんな状態か気になりますね。
    でも、大した変化はありません。

    天気管/きらら舎


    ・・・と、一昨日の写真と比較して、大きな結晶が育ったように見えるかと思います。
    でも、この大きな結晶、よく見てください。

    天気管/きらら舎

    実は天地が逆なのです。
    試験管の下からにょきにょきと成長した結晶と上下が逆さまなのです。

    実は一昨日の写真の上のほうに浮いている結晶があります。
    雪が降っているような写真は、撮影するために少し角度を変えた際に、上に浮いていた結晶の一部がふわりふわりと降りてきたもの。
    温度はそこから多少下がっているので、上下の結晶は少しだけ成長しました。

    天気管/きらら舎

    これは昨日9月8日午後3時頃に、スノーグローブ斜め上から撮影したもの。
    この結晶が降りてきました。

    そして、下の結晶の雪原に着地して、さらに成長を続けたという状態です。

    台風の接近、通過に伴う変化というより、やっぱり気温の変化だと思います。
    急に下がると溶けていた成分から星状の細かい結晶が急速に増えますが、
    緩やかな降下だと、とりあえず存在している結晶が育つ・・・のだと考えられます。
    もちろん、溶けていた成分が析出しているには違いないんですが。

    そして、明日、台風が去って、結晶が小さくなったり消失した場合。
    天気予報でも、明日から気温が上がる予想です。
    つまり、温度の上昇によって溶けたと考えるのがわかりやすいかなと思います。

    さらに観察を続けます。

    そうそう・・・現在は成分をいろいろ変えたもので実験をしたり観察を続けています。
    それらをまとめて、そして冬の間、考察を含めて天気管のワークショップを予定しています。
    詳細はまた。
     

    2015.09.15

    台風が過ぎ、一時的に夏に戻るかのような気温となりましたが、それも少しの間だけ。
    昨日は秋らしい風が吹き、日没以降はひんやりとして金木犀の香が涼やかな空気と共に漂ってきました。
    秋の到来で、スノーグローブの天気管は白いジャングルの様相を呈してきました。

    天気管/きらら舎


    液面までの高さが試験管に比べてないからだと思いますが、
    羽根形の結晶も小さ目です。
    でも、数は多いですね。

    天気管/きらら舎

    天気管/きらら舎

    そろそろポピュラーなレシピのほうも、結晶が育ってきているかと思います。
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