天氣後報 II

天気管 超夏仕様

2015.08.12 Wednesday 09:14
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    先日の博物ふぇす。当初は天気管も販売しようと思っていました。

    しかし、この暑さでは結晶はできません。
    さらに輸送で振動するので、会場できれいな結晶を観ることは難しいだろうと思っていました。

    それでも冷却箱を用意してみるかな・・・など、いろいろ考えていたのですが、結局消極的販売となりました。

    夏のイベントで販売する天気管の選択肢として、この記事のタイトルのとおり、夏仕様を販売しようかなとも思っていた時期がありました。
    しかし、通常のレシピで一番きれいな結晶とその変化を観察できる時期には、夏仕様のレシピのものは使い物にはならないので(手を加えればこの限りではありません)、博物ふぇすで販売したものは11月から3月くらいまでの間で楽しめるレシピで作ってあります。
    (このレシピが現在、世界で天気管を楽しんでいる方々において一番多く採用されているものだと思います)


    で・・・今日作ったものは取材用サンプルなのですが、超夏仕様です。

    天気管 超夏仕様/きらら舎

    まず鉱物レシピにも書いたとおり、2液作ります。
    ただし、レシピは超夏仕様ww

    天気管 超夏仕様/きらら舎>


    この季節、一般的なレシピで作っても2液を混合した直後はこのように白濁しますが、そのまま放置すると無色透明となります。
    11月から3月くらいまでの間であれば、白濁したものを湯煎で透明にする必要があります。

    天気管 超夏仕様/きらら舎

    今回は超夏仕様なので、室温27℃でも湯煎が必要です。

    天気管 超夏仕様/きらら舎

    スタンドにセットしているうちにすぐに白濁してしまいました。

    天気管超夏仕様/きらら舎

    1時間後。
    星状の結晶ができ始めました。

    鉱物レシピにはフィッツロイの記録したものに記載されていた「天気管の読み方」を紹介していますが、実際に自分で観察を続けていると自分なりの考察ができてきました。

    上の星状結晶は、急速に温度が下がったためだと考えています。
    つまり湯煎して溶液の温度がある程度高かったものが、室温27℃(できるだけ急降下しないように窓辺に置いているので、この場所だと29℃)で急冷されたため、星状結晶ができてきました。

    あとは結晶の様子を見て微調整してみることにします。

    とりあえず、超夏仕様の紹介でした。

    今後の観察記録や調整については、この記事を更新していきます。
     

    2時間後。
    結晶が多すぎるような気がしたので、調整して、再度湯煎。

    天気管超夏仕様/きらら舎

    まだほかほか・・・・・
    結晶はすべて溶けきっています。

    天気管超夏仕様/きらら舎


    小さな星状の結晶がぽつぽつと生まれ始め、それがやがて大きく成長していっています。

    もしかすると、もう少しだけ結晶が出るのを抑えたほうがいいかもしれませんが、とりあえず、このまま様子をみることにしました。
    数本作ったので、分量を若干変えて観察してみます。

    カフェに置いてあるものはもう何年も経過しているものです。
    長い間、夏に結晶はほとんどできませんでした。そのまま厨房の奥に放置してあったものを今年の2月に鉱物レシピのために出してきて窓辺に置きました。
    それは現在でも若干の羽根形の結晶が毎日できたり消えたりしています。

    天気管/きらら舎

    2015年6月9日

    天気管/きらら舎

    2015年7月18日

    天気管は経年によって黄変するものが多くあります。
    それが1年くらいの場合もあれば半年で黄ばんでしまう場合もあります。
    同時に作ったものでも黄変する場合としない場合があります。

    作りたてでは星状結晶がのざばっているので、これが落ち着かないときれいな結晶ができません。
    数日で変化がみられる場合もあれば、数か月かかる場合もあります。
     

    2015年8月14日(金)
    本日は天気管の取材。このために、先日セットした超夏仕様。
    こんな感じになりました。

    天気管/きらら舎


    これも考察でしかありませんが、作ったばかり、あるいは再結晶させたばかりの天気管は試験管内が均一になっています。
    それで全体的に結晶が生まれました。
    結晶が成長するに伴い、自らの重さでゆっくりと沈殿していきます。
    たった今も撮影のため、少しだけ角度を変えたところ、上のほうにあった結晶がふわりと舞い降りてきました。
    こうして、試験管内は下のほうが結晶成分が多くなってきます。
    温度の上昇で一旦溶けたとしても、湯煎での再結晶のように試験管を振らないため、この濃度の偏りは保たれているのでしょう。

    その後は下から結晶が生まれるようになります。
    夏仕様なので下にある結晶はよほどの高温(室温ではありえない温度)にならない限りすべて溶けることはありません。
    下に積もった結晶は日々の温度変化で増減しながらも、温度が下がる速度や温度差にて、積もった結晶から大きな結晶が成長していきます。
    そういうふうに成長した結晶は羽根のようで美しいものとなります・・・多分。
    きらら舎実験室 | comments(0) | - | - |

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