天氣後報 II

007 DayBreak

2014.02.26 Wednesday 23:53
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    ヴォーレンダング氏は、夜と朝の隙間の時刻が好きです。
    地球上で、朝と昼の間、もっと詳しく言えば夜が朝に変わる直前と夕が夜に変わる直前の、数分、青く輝く空の色が好きなのです。
    夕刻にはわざと部屋の電灯をつけずに窓から見える空を眺めていると、昼の光が薄くなり、やがて茜色に染まり、それがだんだんと青色に変わっていきます。空から茜色が消えた瞬間には町も部屋の中も青色に染まります。
    しかし、一人で眺める街の電灯が少し切なく感じることもあり、真っ暗な夜空が白み、やがて東から青い光が空を包んでいく時のほうが安らかな気持ちになります。

    そこで、雨の日でもこの光を眺めることができるように、マーブル化してみようと思いました。

    この時間の海では美しく青いマーブルができました。ならば、毎日自分が眺める、この窓からの空の輝きはマーブル化したらどんなものになるのか・・・・・。

    空は確かに青色でした。
    しかし、タイミングが遅れたのでしょうか。光ばかりが凝縮してしまったのでしょうか。
    宇宙へ続く輝き始めた空がそのまま小さな球になったような、黎明の光が不思議な光沢を醸し出したマーブルとなりました。

    007 DayBreak


    007 DayBreak


    青色や赤色、金色に輝きます。
    個体差もあるようですが、氏はふと、昔働いていた宇宙空間でみた風景を思い出したのでした。
     
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    006 SnowMorning

    2014.02.26 Wednesday 22:33
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      006 SnowMorning


      ヴォーレンダング氏は、ある冬の朝、寝室の窓があまりにも明るいのでいつもより早く目が覚めました。
      まだ陽が昇ったばかりの時刻にもかかわらず、カーテンを通して窓外の明るさで部屋が白く輝いていました。
      眠い目を擦りながら、カーテンを開けると、そこは一面の銀世界でした。
      一年を通して、そこそこ温暖なステルクララの町では珍しい雪の朝でした。
      家々の屋根や木々に積もった雪の上を光の分子がキラキラと躍っているようでした。
      早速、氏はマーブル化のための収集壜に光を集めました。

      真っ白に仕上がったマーブルは時々、淡いピンク色の光を帯びます。
      目には見えなかった春が、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。
      006 SnowMorning
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      003 LakewaterDrop

      2014.02.26 Wednesday 22:25
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        lakewaterdrop

        少し前に試してみた夜明けの海の水滴は、とても美しいマーブルに仕上げることができました。液体は風や光よりマーブル化しやすいのかもしれません。 
        そこで、今度はステルクララの北東にあるという「蒼の湖」に出かけてみました。 
        森は深く、途中で何度も迷いそうになったのを妖精たちに助けられて、ようやくその湖に辿り着くことができました。湖の上はぽっかりと空が開け、湖面はキラキラと輝いていました。 
        早速、この湖水を採集して持ち帰り、マーブル化をしたところ、 不思議なことが起こりました。湖水は透明で青く澄んでいたのですが、出来上がったマーブルには緑色の筋が入っているのです。緑の筋は光をわずかしか透さないほど濃いものもあれば、新緑のように明るいものもありました。 
        その緑の素が何であるのか、現在もまだ調査中です。湖に繁殖している藻なのか、湖に移りこんだ葉影なのか、まだ不明です。
        lakewaterdrop

        光に翳すと湖に光が挿し込んだように、輝く青色の中に緑色の陰が流れているのがわかります。
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        002 SeaDrop

        2014.02.26 Wednesday 22:21
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          SeaDrop/球体研究室


          夜更け。
          グラスを片手に宇宙飛行士時代に撮影した星々の写真を眺めているうちに、 思いがけず時間が過ぎてしまいました。 
          ステルクララの夜はとても静かです。 
          あまりに静かで、少しだけ寂しい気持ちになった氏は、波の音を聴くために海辺へ出かけました。 海へ着くとそろそろ夜が明ける時刻でした。空は青く輝き、波も砂もみな青く染まっていました。水平線のすぐ上にはそろそろ沈みそうな満月が、揺れる海面を照らしていました。 
          <そうだ……> 
          氏はバッグから採集壜を取り出して青く染まった海水をすくいました。 これをマーブル化してみたところ、光が届かなかったところが暗く、月の灯を反射して煌いていた波頭の飛沫が白い筋となりました。 

          SeaDrop/球体研究室

          SeaDrop/球体研究室


          光に翳すと青色の透明な空間に白色の筋などが入っているのがわかります。
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          海に沈んだ眠りの滴

          2013.02.14 Thursday 12:56
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            妖精の森マーケットアイテムとして販売している「眠りの国の滴」。
            小さなアメリカ製のウラングラスマーブルです。
            海に沈んだ眠りの滴

            通常は小さな標本壜に入れて販売しているのですが、この壜にレジンを流してみました。
            クラウンの指定は左から
            クラウン IV       クラウン III       クラウン II

            コルク栓は現在発注しているものが下の写真のようにもっと白いものなので、
            そちらにかわる場合もあります。
            海に沈んだ眠りの滴

            レジン自体は蛍光しませんが、銀河粒を入れてあります。
            眠りの滴はウラングラスで、ブラックライトで蛍光します。
            その時に不思議なモアレが現れます。
            海に沈んだ眠りの滴

            海に沈んだ眠りの滴

            銀河の粒も蛍光し、濃い色のレジンが透明になったように見えます。
            銀河の粒は暗処で蓄光します。
            海底の蛍光生物のようにも見えます。
            海に沈んだ眠りの滴

            海に沈んだ眠りの滴

            透明感が生まれたレジンと、それでも蓄光の光でもとの青色が少し残り。
            角度を変えると雰囲気が変わります。
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