天氣後報 II

きらら葉 #41

2014.04.18 Friday 11:32
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    きらら葉 #40の後、なかなかきらら葉の制作にまで手が回らず、ずいぶんと間が空いてしまいました。
    きらら葉 #41はカフェ(cafeSAYA)でできるワークショップについてまとめました。

    カフェではいろいろなワークショップを行っております。
    もともとは、何のイベントもない日のためのものだったのですが、カフェイベントと「何のイベントもない日」の区別があやふやになってきたので、最近はイベントの日でも、できるワークショップをご用意したりしています。

    ワークショップというと、完成品の見本があり、それを参加した人たちが一緒に作る・・・というものが多いかと思いますが、カフェでのワークショップは図工の時間のような感じです。

    カフェのご予約の際に、その日その時間帯でできるワークショップが「ご予約のオプション」として選択できます。
    もちろん、「ワークショップなし」という選択肢もあります。

    当日は見本をお見せするものの、道具と材料と少しばかりの知識とコツをお話しし、あとは自由に作っていただきます。
    ほぼ放置という感じですが、わからないことがあればお気軽におたずねください。

    また、時間が余れば、他のものも作ることができます。
    逆に当日の変更もものによっては可能です。

    きらら葉 #41


    きらら葉 #41



    独り言 #21 学校・ノート・自由研究

    とりたてて幸せな学生時代を過ごしたわけではありません。 学校や授業が特別好きだったわけでもありません。 教師になったり、学習塾をやっていたのも、勉強が好きだったからではありません。 それでも結局、友人TOKOさんと2人で立ち上げたルーチカは「憧れて卒業できない学校」が舞台だし、カフェでは授業のようなワークショップをやっています。 
    ルーチカのベースとなっている学校とは実体験での学校ではなく、古い外国映画に登場する寄宿舎や、昔読んだ漫画や小説の舞台となっている校舎や教室です。 それから、やらなければならない宿題は嫌いですが、自分が知りたい、わかりたいと思って始めた勉強や研究は好きです。 硫酸銅の結晶を育てていた理科室、古い博物図鑑が並んだ図書館、そんな延長にルーチカ図鑑やカフェでのワークショップがあるような気がします。
    先日、モロッコで採掘されたモロッコ硝子なるものを仕入れました。採掘しているモロッコ人は天然の硝子だと言っているそうですが、わたしが識る限りには天然の硝子はマグマ由来の黒曜石か隕石由来のものだけです。 いろいろな市場では「Vidro na Terra」とか「LandGlass」「アンダラクリスタル」などと呼ばれるものが出回っていますが、恐らく、どれも何らかの「人工的な硝子」だと思っています。それらがどんな理由にせよ万単位の価格で販売されていることには納得できないのですが、自分としては扱う鉱物自体の身元や正体、適正な価格をきちんと設定したいと思っているので、怪しいモロッコ硝子は電気炉で熔かしてみたりしました。この詳細はブログに書きましたが、もしかしたら自分が知らない天然硝子というものも存在するのかも思ったりしながら、ローマングラスや所有のフュージングやトンボ玉の硝子と一緒に融かしてみました。その結果が意味することは・・・・・その考察のために古い色硝子の原料などを調べてみたり、石英などの鉱物も電気炉に投入して、その違いを確認したり・・・日々、そんな自由研究を繰り返しています。



    きらら葉 #41


    人工琥珀
    琥珀は植物の樹脂が長い年月を経たもの。そこで、松脂を使って琥珀みたいなものを作ります。松脂はバイオリンの弦に着けたり、ロージンバッグなどに用いられることでもわかるように、出来上がったものを触ると
    手がべたべたする感じがします。また、温度の変化に弱く、すぐにひびが入ってしまいます。それでも着色したレジンには
    ない趣があります。
    人工琥珀は、小さな硝子壜に注ぐタイプと、レジンワークショップでも使っている金属の枠に透明なレジンを流しておいたものに注ぐタイプを選べます。硝子壜のタイプは、少しづつ琥珀を注ぎながら、内部に古書の頁紙片や乾燥させた植物標本、時計部品などを沈めます。昆虫の翅などをご持参されても、虫入琥珀のようで面白いものができます。金属枠タイプも切手の破片や歯車などを沈めて、こちらは最後にニスで仕上げます。

    万華鏡
    木枯らしのエチュード(真鍮製ミニチュア万華鏡)の製作を一時中断して大きな万華鏡を作っています。2ミラーは深海生物のようなので「深海万華鏡」、3ミラーはアラベスク模様みたいなので「アラベスク万華鏡」です。
     日常で使われている鏡は硝子の裏面に金属が蒸着されています。しかし万華鏡に使われている鏡は硝子の表面に蒸着されていて表面反射鏡と呼ばれています。木枯らしのエチュードもワークショップの万華鏡も表面反射鏡を使っています。また、紙製のスコープワークショップも行っていてこちらでは簡易なアクリルミラーを使っています。表面反射鏡の話と合せて、
    鏡についても少しだけ理解できるようにしています。深海万華鏡とアラベスク万華鏡のワークショップはブラックライトで楽しめる構造です。ちょっと変わった自分だけの万華鏡を作ってみてください。
    ワークショップといっても、これはカスタマイズという感じですので、当日はお好きなものをたくさん入れ、後日、ご自宅でまた、オブジェクト(中身)を入れ替えて遊んでみてください。



    きらら葉 #41

    きらら葉 #41


    鉱物倶楽部ワークショップのこと
    鉱物について、きらら舎ではただ蒐集するだけではなく、硝子壜や紙箱に入れて雑貨のように飾ったり、歯車をくっつけたり、懐中時計を模した金属ケースにコラージュしたりして楽しむことをご提案しています。さらに、鉱物を販売する際にその鉱物の特徴や、その鉱物にまつわる雑学的なエピソードを添えていたところ、面白いと言ってくださる方が多いので、それならば「理科的に識る」機会を設けてみようと始めました。最初は鉱物を特定してのワークショップでしたが、面白い所だけを寄せ集めて、今年より、鉱物倶楽部ワークショップとなりました。毎回、紹介・説明することは少しづつ異なりますが、毎回、必ず「水晶の螺旋を観る」「水晶の音を聴く」「蛍石の蛍光実験」「蛍光鉱物観察」を行うようにしました。

    水晶の螺旋
    水晶は珪酸塩鉱物です。珪酸塩鉱物というのは4つの大きな酸素原子が正四面体の頂点に位置し、その真ん中に小さな珪
    素原子がはまっているという「珪酸塩」が基本形です。これが頂点の酸素を共有したり、他の金属原子と結びついたりして
    さまざまな結晶構造を作っています。水晶の場合は四面体のすべての酸素が三次元的に共有され、しかも3回螺旋軸か6回螺旋軸に規制された配列を持っています。この螺旋構造を伸縮方向であるC軸に垂直な方向から偏光板を使って観察します。

    ※C軸に垂直な方向から・・・と記載しましたが、わかりづらくなってしまいました。正しくはC軸の延長線上から観察します。ですので、垂直は誤りです。

    水晶の音
    水晶は圧電体です。電圧を加えると、変形を生じ、固有振動数に近いある特定の周波数帯でのみ動作します。この原理を応用した電子部品が水晶振動子で、クォーツ時計やパソコンのCPUなどに利用されています。人間の耳でも聴くことができる周波数のもの(古い水晶振動子)でこの振動している水晶の音を聴いてみます。
    音はモスキート音で、お客さまの反応を見ていると、若い方のほうがよく聴こえるようです。電圧を加えることを止めて(スイッチをOFFにして)も、少しの間、聴こえるのは振動が続いている(急には止まらない)ことなので、そんなことも合わせてお愉しみください。

    蛍石の蛍石たる理由
    蛍石は蛍のように光るから蛍石。でもそれはブラックライトでの蛍光ではありません。実際にブラックライトで蛍光する蛍石もあるので、このことを勘違いしている方は多いかと思います。蛍石が蛍のように光るというのは強く熱した時、蛍石は強く熱するとどんなものでも光るのです。そんな蛍石の蛍光を実際にいろいろな産地の蛍石を熱して観察してみます。

    多色性
    菫青石は観る角度によって色が異なる鉱物です。太陽が見えない嵐の日でも、菫青石の多色性によって方角を知ることができたなどという逸話もあってバイキングのコンパスという俗称もあります。菫青石のいろいろな名前の紹介とともに多色性の観察をします。

    偏光と複屈折
    方解石(劈開片)を文字や線が印刷された紙の上に置くと文字や線が二重に見えます。これを複屈折といいます。また白雲母を偏光板を使って眺めると肉眼では単一の色にしか見えなかった雲母に虹色が見えます。この偏光板でさきほどの紙に上に置かれた方解石を見ると、二重に見えていた片方が消えます。
    方解石の複屈折については、角度によってもズレが変わります。そんなところも光学的な図などを用いて説明してみます。

    同質異像
    カバンシ石とペンタゴン石は同じ化学組成式を持つ同質異像の鉱物です。この観察と区別についてお話すると共に、ペンタゴン石の由来である星型双晶もルーペで観察します。合せて正しいルーペの使い方についても説明します。
    カバンシ石とペンタゴン石は都度、新しい標本をご用意します。 

    雲母
    雲母の名前の由来やその結晶構造について説明し、千枚はがしとも呼ばれる雲母を実際に剥がしてみます。また、蛭石を燃やす実験をします。
    剥がした雲母や燃やした蛭石は、日によってはオブジェ制作のワークショップと合わせて行います。

    ※ (誤)剥がして見ます → (正)剥がしてみます

    蛍光と蛍光鉱物観察
    物体が光を受け、ある波長の光だけを散乱させると、その物体ははね返した波長の色に見えます。この時、他の波長の光は吸収されているのです。ブラックライトは可視光線より波長の短い光です。光は波長が短いほうが、よりエネルギーを多く持っています。この高エネルギーを与えられた物質(原子)は励起状態になります。これが平常状態に戻る時に受け取ったエネルギーを放出します。この放出するエネルギーが可視光である場合は蛍光していることになります。蛍光する鉱物はそのような物質を含んでいるわけです。
    ・・・こんな話やブラックライトの波長の話と共に さまざまな蛍光鉱物のコレクションを真っ暗な店内にて観察します。
    カメラをご持参いただけば、その撮影もできます。

    この他、氷晶石や南極石の観察、八面体蛍石の劈開なども行っています。

    ※ (誤)氷長石 → (正)氷晶石

    鉱物倶楽部ワークショップは他のワークショップと異なり、理科の授業的に行います。ご予約のない方のご参加はできません。特に蛍光鉱物観察については店内の照明を落とすため、ご参加の方以外のご入店もできません。
    八面体蛍石の劈開ワークショップについては、破片が飛び散るため、主に、最初の時間帯にて行っております。ワークショップに参加されない方のご予約はできませんので、ご注意ください。



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    鉱物タルト
    懐中時計の形をして金属のパーツをタルト台に見立て、いろいろな鉱物の欠片や結晶をフルーツに見立てて、タルトのようなペンダントトップを作ります。サイズは一般的な懐中時計のサイズと小さいドールサイズがあります。色も金古美とピカピカな銀色から選べます。金古美はアンティークのような味わいがあり、銀ピカは盛った鉱物の色が美しく映えます。どちらの色にするかは当日、店頭にてサンプルなどをご覧になってから決めることができます。
    様々な鉱物の欠片や小さな結晶、歯車などの時計部品、アクセントにするための金属パーツや、予め製作しておいたレジン製の小さな翼など、お好きなものを好きなだけ使用できます。また、それ以外にも小さな鉱物標本をオプションでご用意
    していたり、店内で販売している鉱物やアンモナイトなどの化石、貝殻なども使うことができます。

    鉱物タルト
    容器は時々替わりますが、基本的に硝子の容器に苔と鉱物を寄せ植えし、ご希望でうさぎなどのフィギュアを添えて小さなジオラマを作ります。苔には根がありません。一見、根のように見えるものを持つ種類もありますが、これは仮根(かこん)と呼ばれ、岩などにくっつくためで、ここから水分や養分を体へ送ることはできません。苔は体全体で空気中の水分や養分を吸収しています。

    【スナゴケ】
    日向を好むので、室内の窓辺などに置いてください。
    水はやりすぎないようにし、乾燥して葉が閉じていても
    霧吹きで水をかけると星型に開きます。

    【タマゴケ】
    早春に小さな風船のようなサク(胞子嚢)を付けます。
    夏には赤く、冬には白くなります。半日向を好みます。

    このほか時期によってハイゴケ、ギンゴケ、シッポゴケなどを用意ています。その時に使える苔はWEBサイトにてご確認ください。


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    海月グローブ
    蛍光樹脂で拵えた光る海月と光るきのこ。これらをそれぞれ硝子製のスノードーム用のグローブとアクセサリー用のドームにセットします。海月グローブでは蛍光石や貝殻、琉球ガラスなどをお好みでブレンドして入れます。スノードーム用のキットを使用していて接着はしないため、水や中味を交換したりするのも気軽にできます。きのこドームのほうは、小さな硝子ドームのペンダントに人工モスや鉱物などを配置して、小さなジオラマや博物標本のように仕立てることができます。

    レジンアイテム
    作ったものを当日、お持ち帰りいただくために、レジンは硬化の早いUVレジンを使用しています。作れるものは大きくわけて2種類。1つはミール皿とも呼ばれる 金属製のパーツに切手や歯車や鉱物を配してレジンを流すもの。もう1つは金属製の空枠に予め透明なレジンを流しておいたものを使って、空中にアイテムが浮かんでいるように仕上げられるペンダントトップです。
    レジンに使う切手の選び方やレジンの流し方などをご説明して、後は自由に作品を作っていただけます。もちろんUVレジンならではの難しさや利点もあり、邪魔にならならいようにこっそり見守りながら口を出したりもします。歯車をはじめとする時計部品や鉱物の欠片、切手、古い外国語本の頁など、いろいろな材料をご用意しています。


    きらら葉 #41


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    きらら葉 # 40

    2014.04.18 Friday 10:39
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      きらら葉#40

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      きらら葉 39

      2013.09.16 Monday 12:32
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        きらら葉39号表紙

        きらら葉39

        #20 博物学趣味
         永い時間を経て飴色になった棚にずらりと並べられた生薬の壜。
         標本箱に収められた鉱物、化石、貝殻、虫・・・・・。
         紙魚が浮き出たノートに貼られた植物標本・・・・・。
         理由なく好きで惹かれるモノたちです。所有する空間の物理的理由から、できるだけモノは持たないようにと、増殖率の高い書籍は特に悩んで取捨選択しています。その結果、残った本には図鑑や博物学に関するものが多く、しかもずいぶんと昔に著されたものばかりとなってきました。最近では、本そのものが古いものだけが持つあの独特な雰囲気を纏い、化石や鉱物や古物雑貨たちと一緒に、すでに標本棚化した書棚に並んでいます。
         結果的に好きなものだけが蒐まった空間を眺めていると、博物学という単語に凝縮されていきます。それで今年は「博物学」をさらに意識しながら、活動をしてみることにして半分が過ぎました。その中で、ルーチカとして「ルーチカ図鑑」の第一号「鉱物 I 」が完成しました。図鑑といっても世の中には素晴らしい図鑑はたくさんありますので、わたしたちが目指したのは、古い博物学の図鑑のイメージを持った小冊子です。本質としては、好きなテーマについて、スケッチをしたり、データを記入したり、思いや妄想を書き連ねたノートです。実際に所有してる、ささやかな鉱物標本をまずは撮影し、TOKOさんが線画を描き、図鑑や古い鉱物の本のデータをもとに、取引のある鉱物業者さんやミネラルショーで知り合った外国の鉱物商の人たちの話を、自分の興味がある部分だけ検証しながらまとめました。今号のきらら葉の表紙の写真も、参考にした本の一冊です。
         下半期には、「鉱物 II 」の制作とともに、博物学的雑貨・・・スタンプやラベル、標本箱や、プレパラートなどを作る予定です。ただし、古いキノコ図鑑の横に『玩草亭百花譜』があり、ウミウチワ、グリーンスプートニック(ウニ)、その横に『鼻歩類』や『平行植物』、そして光るキノコのオブジェ壜、『鉱物学本論』、水晶・・・・・こんな中から生まれるアイテムたちなので、かなり偏ったものになるのは避けられそうもありません。
                                                 2013.07.27  SAYA

        きらら葉39

        深海万華鏡・アラベスク万華鏡

        透過性のある鉱物は、標本箱に入れて眺めるだけでなく、光に翳すと美しさが一際増します。それで、真鍮製のミニチュア万華鏡「木枯らしのエチュード」を作った時に、藍方石を入れてみました。2mmほどの結晶でも数百円。店によっては千円を超え、サファイアよりも高価と言われる鉱物です。藍方石の粒は小さいのですが、万華鏡本体も小さいので、十分にきれいな像を作ります。
        さらにレンズで拡大しながら、光に翳すので、鮮やかな藍方石の結晶はさらに青く輝きます。これに、やはり青色の燐灰石を加えてみました。机の上では青色に見えた燐灰石が万華鏡の中ではやや翠がかってみえました。深い緑色の橄欖石は黄色いシャルトリューズのような色になりました。これに時計部品を加えたところ、冬木立のシルエットのようだったので、木枯らしのエチュードと名付けました。
        木枯らしのエチュードは小さいため鏡の調整がとても大変で、さらに表面反射鏡を使っていることも加わって、なかなか製作が進んでいないため、今回、沖縄の万華鏡屋さんに手伝ってもらって深海万華鏡とアラベスク万華鏡の製作を開始しました。
         チェンバーが透明で、底が金属なので、逆光になりません。木枯らしのエチュードのようなシルエット感は少ないのですが、貝殻や歯車を入れた際に、そのディテールまではっきりと見ることができます。さらにのぞきながらブラックライトを照射することもできます。
        そのままチェンバーを手で覆えば、蓄光も楽しめます。ミラーは五角形となるような角度で組み立てているので、2ミラーは海月や海星のような像となり、3ミラーではプラネタリウムを観ているような図になります。2ミラーのほうは深海の生物みたいだったので、深海万華鏡と名付けました。3ミラーのほうは宇宙万華鏡としようと思ったのですが、先に別の宇宙万華鏡キットをセットしていたので、アラベスク万華鏡と名付けました。2つの万華鏡は、カフェのワークショップで作ったり、カスタマイズをしたりもできます。オブジェクトの入替ができるので、オブジェクトだけの販売も予定しています。いろいろお愉しみいただければ幸いです。

        現在、この2種類の万華鏡は、カフェのワークショップ(※)やオーダーでご購入が可能です。
        オブジェクトの販売はタイトルを付けながらきらら舎にて販売しています。
        また、特別なオブジェクトを贅沢に使った一点モノを、完成品の万華鏡として製作しています。

        きらら葉39

        きらら葉39

        きらら舎アイテムの中の 鉱物・植物・動物

        「鉱物」

         18世紀の博物学者、カール・フォン・リンネ(Carl von Linné)は、自然物をまずは王国を意味する「regnum」を用いて「植物」「動物」「鉱物」の3つに分類しました。「regnum」は後に「界」と訳され、「植物界」「動物界」「鉱物界」は「リンネの3界」と呼ばれています。
        その定義は「鉱物は生長する」「植物は生長し、かつ生きている」「動物は成長し、かつ、生きていて、さらに感知する」というものでした。

         もともと人工の美しいものや加工された宝石よりも、自然に存在する造形・・・それは貝殻であったり鳥の羽根であったり木の実だったり・・・・に惹かれる子供でした。そして気づけば、抽斗の中にはそんなものばかりが詰め込まれていました。
         中でも鉱物はひんやりとした安心感と、美しい色や様々な形が見た目を愉しませてくれるので大好きでした。結果的には、より多くの種類を蒐集するとか、高価な標本を所有するというより、子供の頃の「好き」の基準のまま、気に入った標本を標本箱に並べたり、オブジェに仕立てたり、身に着けられるように加工をしたりするようになりました。個人的には「雑貨的に愉しむ」「工作的に遊ぶ」「理科的に識る」と称していますが、やはり基本的にはラベルと共にちんまりした小さな標本が標本箱に並んでいる様子が一番好きです。
         現在、カフェで実験や解説を含めた「鉱物倶楽部理科時間」のワークショップを開催し、鉱物手帖を製作しています。そして博物画で雑学を楽しんでいただけるよう、ルーチカで「ルーチカ図鑑博物図鑑 I 」を作りました。
         きらら舎アイテムとしては、自分がいいなあと思う標本や、それをいろいろアレンジしたり加工したりしたものに加え、古い壜、箱、ラベル・・・・・そんなものを丁寧に用意して、とっておきな鉱物標本を作る提案をしたり鉱物スタンプを作ったり、ささやかなコレクションですが、ポストカードに残したりしてみたいと思います。

        「植物」

         子供の頃、わたしには植物に関するカレンダーがありました。
        まずは3月、飼っていた小鳥のために、毎朝ハコベ採りの散歩が始まります。半ば過ぎには土手に土筆を採りにでかけます。うっかり行き遅れると、大半が杉菜に成長してしまっているので、3月に入ると土筆採りの日をそわそわと考え始めるのでした。一緒にレンゲの花も摘むことができ、定番なティアラを編んだりしました。ティアラは乾燥 させると、そのままドアの飾りにできました。
         その他にも、種まき、押し花づくり、実と種の収穫など、植物カレンダーには予定がびっしり詰まっていました。特に10月は忙しくお手製の「どんぐり地図」に書かれた場処を巡ります。拾ってきたどんぐりから虫がはい出すことが多いので「どんぐりの加工」はいろいろ試しました。冷凍したり、茹でたり、電子レンジで加熱したり、何重にもニスを塗ったり・・・・。結局そのまま放置しておき、虫喰いでなかったものだけを保存するという最も楽な方法に落ち着きましたが。
         こうして植物カレンダーで季節を送る子供が大人になって辿り着いた処は「標本」でした。押し花にした植物で作るものや、木の実や種。そして、自然の造形をさらに愉しむためにオブジェ化した標本が、増殖し、現在はその一部がきらら舎のアイテムとなっています。

        「動物」

         博物学としての動物は、剥製だったり骨格標本だったり、解剖図だったりする場合が多く、ちょっと苦手なので、きらら舎では、「鳥の羽根」「鳥の卵」「蝶の翅」「微生物」・・・・・などが、「博物学的雑貨/動物」カテゴリーのアイテムとなっています。しかし、翡翠の羽根を仕入れて、羽根ペンに加工する時にははやり少し心が痛みます。
         反面、骨の美しさには以前から少しだけ惹かれています。博物館に飾られた蝙蝠やカエル、ネズミの骨格標本は真っ白で、とても繊細で、模型として作ってみようと試みましたが、もちろん、なかなか困難でした。
        「魚くらいなら、本物の骨格標本を作れるかもしれない」と思いながら、吉村昭の『透明標本』のせいかもしれませんが、やはり、本物の骨格標本が部屋の中にあるのには抵抗を覚えます。それで、標本は卵と羽根。 模型では嘘の光る海月や実寸を無視した卵や蝶などを作っています。
         また、9月のドールショウより、プレパラートの販売を開始します。アンティーク雑貨の風合いを纏った古いプレパラートをイメージしています。

        プレパラートはドールサイズではないので、結局、豆本仕立てにしたり、オブジェ仕立てにしてデザインフェスタより販売することにしました。

        きらら葉39

        ルーチカ図鑑はきらら舎にて販売しています。  >>詳細・購入

        きらら葉39

        「氷晶石と南極石」

        暑い日が続くので、少し冷たい鉱物のネタです。
        冷たいといっても実際に比熱が少ないなどという話ではなく、氷晶石と南極石のお話です。両方ともルーチカ図鑑鉱物Iに掲載したハロゲン化鉱物に属する鉱物です。

         氷晶石については図鑑の雑学ページに説明を書いていますのでここでは省略しますが、屈折率が水とほぼ同じなので、透明度の高い標本を水に入れると見えなくなってしまうのだそうです。残念ながら今まで入手できた氷晶石はすべて白い不透明な石ころでした。それでもとりあえず水に沈めてみました。眺めていると、真っ白な石が少しだけ透明感を増したような気がしました(これはカフェに展示しておきます)。 それから、炎に翳してみました。真っ白な欠片から暖かなオレンジ色の炎が上がりました。さらに氷晶石は硫酸で溶 けるようなのですが、これは危険そうなのでやめておきました。

         そして南極石。 南極石は南極で発見された鉱物で、摂氏25度以上では液体になるため、小壜に入れて冷蔵庫で保管する必要が あります。普段の生活の中で液体の状態を見ることができる鉱物は、水銀と水(氷)と南極石の3つだけ・・・・・
        試しに25度以上になる環境においてみました。クーラーの効いた室内でしたが少しだけ溶けてきました。握っていたら、溶けかかった氷のように水みたいなものが増えてきました。
        炎天下においておいたら、まったく透明な液体になってしまいました。 でも、冷蔵庫に戻すと、もとの針状の結晶が生まれてきました。

        氷晶石詳細  >>氷晶石
        南極石詳細  >>南極石

        ※万華鏡のカフェワークショップはカフェのご予約と一緒に申込みが可能です。
        ワークショップといっても砂や貝殻などをお好みで詰めるだけなのですが・・・・・
        ただ、蛍光砂を贅沢に使ったり、色とりどりの沖縄硝子を組み合わせたり、ウラングラスを敷き詰めたり、貝殻で海辺の風景のようにしたり・・・・・と、お愉しみいただけますs。
        海月の製作や本体(スノードームキットを使用しています)の在庫によってはできない日もあります。
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        きらら葉とPapier de Kiraraのこと

        2013.09.16 Monday 11:47
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          Papier de Kirara

          Papie de Kirara は年に3回だけ発行しているタブロイド版の新聞です。
          イベント用の自己紹介やイベント予定などを掲載しています。

          パピエドキララ
          バックナンバーはきらら舎内 パピエドキララページに掲載ています。  >>Papier de Kirara


          きらら葉はフルカラーの小冊子です。
          2006年に製作を開始し、発行スパンやページ数などを多少変えながらもこれまでに39号を発行してきました。
          カフェの営業案内や、きらら舎の新商品などのご案内を綴っていましたが、2012年秋より、保存版となるような内容に変更し、自己紹介やお知らせ的な内容をタブロイド版の新聞『Papier de Kirara』にまとめることにしました。

          きらら葉は保存版といっても、バックナンバー的な配布はしていないので、 これまでの内容を抜粋して、少しづつ、このカテゴリーにまとめていく予定です。

          また、きらら葉、Papier de Kiraraは、きらら舎通販に同封するほか、カフェや外部イベントにて配布しています。

          きらら葉39号表紙

          ▲ きらら葉39号の表紙
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